最近読んだ大前研一さんの本(大前流心理経済学 貯めるな使え!)にも書いてあったが、市場は実際の景気よりもムードに左右されることが多い。
小泉政権時代に景気が上向いたのは、日本全体が"来年はもっと良くなる"というムードに包まれたからである。
これを参考に大量のつぶやきから投資家心理を読み取って、不安要素が強ければ売りにいき、楽天要素が強ければ買いにいくかというシステムができるかもしれないようだ。
僕はシステムは一瞬で崩壊すると予測している。
市場には現在価格が割安になっていないか、世界の投資家たちが必死になって探している。それによって市場は効率的に動いている。フリーランチはないという経済用語もこういった背景から出てきた言葉だ。
最初のうちはtwitterで市場感情を読み取ることもうまくいき、ある程度の利益を挙げれるかもしれない。それでもしばらく経つと市場は効率的に作用し、大量の不安要素を含んだ内容をツイートして株価が下がったところで買い、次に楽観的要素を含んだ内容をツイートして株価を吊り上げて売るという手法が機関投資家の中で出てくるだろう。
iPhoneからの投稿
2010年08月
ビジネスマンなら時間を有効に使いたい。
自分が忙しいのは時間を有効に使えていないからだ。
と思う人は多いでしょう。
そして、時間を有効に使うために自己啓発本でスケジュールや目標の立て方を勉強したり、朝のカフェでイメージトレーニングなんてやっちゃってる人は多いと思います。
はっきり断言してしまうと、時間を有効に使うためにそんなことをする必要なんて一切ありません。
必要なのは以下の一点です。
”不可能なくらいスケジュールを入れまくる”
これだけで有効に時間を使えるはずです。
ゆっくり時間をかけなきゃ良いものはできないなんてぬるいことは言うのをやめましょう。
あなたの出す成果物はゆっくり時間をかけるほど価値のあるものですか?あなたの成果は時間と見合っていますか?
”時は金なり”
時を失うごとに金を失います。でもそれは非常に分かりにくいので、人はついつい時間を浪費してしまいます。積み上がった時間の浪費はいったいいくらになるのでしょうか。
不可能なくらい予定を詰めまくってプレッシャーの中で動くことで身につくことがあります。
それは”マルチタスク”です。
例えば本を読んでいるとき、本しか読んでいなかったらシングルタスクです。
くだらないビジネスメールに返信しているとき、メールしかしていなかったらシングルタスクです。
そんなぬるい行動を取るのはやめましょう。
移動時間は常にiphoneを見る。トイレの時間もiphoneを見る。仕事で資料を作成しつつ次の打ち合わせのことを考える。次の打ち合わせのことを考えながら頼まれた仕事のスケジュールを立てる。頼まれたスケジュールのことを考えながら部下の仕事の相談を聞く。
これがマルチタスクです。
人間の最大の特徴として”慣れる”ということがあります。習うより慣れろ。
明日から実践して、人の5倍働いてこその時間の有効活用じゃないでしょうか。
以前のブログにブックスキャンというサービスを利用したことを書きました。
ブックスキャンを利用してみた
それから1週間も経たないうちに送った本たちがPDF化されたというメールが届きました。
PDF化されたものたちはCDROMで郵送されてくるものだとてっきり思っていた僕はブックスキャンのマイページの”依頼したもの一覧”に羅列された僕の本たちを観て少し戸惑いました。
もちろん期待通り、すべての書籍がPDF化されてWeb上でダウンロードさえすればすぐに読めるという状態には変わりありません。Webにつながる端末さえあれば、特別なアプリを持っていなくても本が読めてしまいます。しかも、書棚モードに切り替えると裁断される前に形をとどめていたかつての本たちの表紙が映し出されています。
正体の分からない戸惑いを解消しきれないまま、早速PCにダウンロードした本たちをipadのGoodReaderに入れてみました。そして、ipad上でPDF化された本たちを読んでいるとき、ようやく戸惑いの正体がはっきりとわかりました。
これは”読書”ではない。
紙の手触りや本の重み、印刷された活字の温かみはそこにはなく、そこにはインダストリアルなデザインの重さも一定なipadから液晶画面に映し出された文字たちが明るすぎるくらい主張してました。
世の中には小飼弾氏や成毛眞氏
のような超が10個くらいつく読書家がいますが、僕自身も曲がりなりにも読書家ということを自負しています。彼らは多くの不動産コストを抱えながらも(そんなのは関係ないくらい金持ちなのですが)今のところ、積極的に電子書籍化している様子は見受けられません。
尊敬する藤沢数希氏も大量の本を電子化するのではなく捨てたとおっしゃっていました。
私的なことがらを記録しますが今週、紙の本を大量に捨てました ― 藤沢数希
読書家の多くは、かつてレコードを愛していたが聞きたい曲がipodの中でしか存在しなくなってしまった音楽愛好家のように、電子書籍に抵抗することは不可能でしょう。
むしろ、たくさんの本を軽々と同時に持ち歩きでき、いつでもどこでも読めるようになることに絶大なる感謝をするでしょう。いずれ慣れてしまえば、電子書籍を読むことが読書と感じるのかもしれません。僕自身も多くの家のスペースを驚くほど低コストで解消してくれたブックスキャンには感謝していますし、これからもプレミアム会員で居続けるでしょう。そして、このブログを書いている片手間で行っていることは紙の本の読書ではなく電子書籍の読書です。やはり、これからもっと電子書籍を読む割合が増えていくことに間違いはありません。
最新のデバイスによって追いやられている紙の本に少し哀愁を感じながら。
いいことの中にも悪いことがあり、悪いことの中にもいいことはある 窪塚洋介
国債の長期金利が1%を切る勢いです。金利が下がっているということは、国債の価値が上がっているということであって、財政破綻が近々起こると言っているエコノミストの意見とは逆の現象が起きているように思えます。単純に考えると財政破綻が近々起こると市場が予測すれば日銀券と価値がリンクしている国債の価値が下がるのが普通であって、それによって金利が上昇するからです。
そもそもなぜ、国債の価値が上がると金利が下がり、価値が下がると金利が上がるのでしょうか。
国債の価値が上がるということは、つまり国債を欲しがる人が沢山いるということです。
中学生の時に習った需要・供給曲線を思い浮かべてみればわかると思いますが、需要に対して供給が少ないと(供給が一定で需要が多くなると)ものの価値が上がります。価値上がると需要も相対的に減っていきますから、需要と供給のバランスが是正されていきます。
これをもとに考えると、国債を買う人が増えると需給バランスをとろうとする力が働き国債の価値が上がると同時に、国債を持っていることで得をする金利分も同時に下がるということです。
逆に国債を買う人があまりいない場合は金利というおまけを付加して買ってもらえるように値段と金利が動きます。
本来であれば政府債務がGDPの200%に迫る日本は、ギリシャのようにハイパーインフレが起こると予想され、持っている国債を日銀券として回収できないと思う人が増え、結果的に国債の買い手が少なくなり価値が下がるはずです。
しかし、現実には長期金利が1%を切る勢いであって、そのような雰囲気を全く醸し出していません。
このようなイレギュラーな現象がおきている理由は、デフレと日本の長期停滞です。
名目金利は実質金利+インフレ率で表すことができます。
現在インフレ率はマイナスであり、長期停滞に陥り民間がお金を借りて設備投資をせず貯蓄に回しているので実質金利も低くなっています。
つまり、国債の長期金利が下がっているのは日本政府がまあまあ優秀とかではなく、経済成長の停滞を表しているのです。
このような均衡状態はいつまでも続くわけではなく、ある日突然ギリシャのようなハイパーインフレが起こる可能性は大いにあります。
そのような自体に陥ってしまうと世界経済から日本は完全に見放されるかもしれないと同時に今の停滞した日本を活性化させる唯一の手段になるのかもしれません。
参考資料
長期金利1%割れと老人とオオカミ少年 - 藤沢数希
情報をうまく使いこなしている人とそうでない人には決定的な違いがあります。
それは、情報に対して私情を挟まないということです。
人は、無意識のうちに自分の聞きたいことを聞き、見たいものを見ています。
例えばあなたが一儲けしようと考えていい情報はないかと本屋に行きました。
そこで、”誰でも簡単株入門 副収入で1000万円”みたいなタイトルの本が目につきます。
その本がある棚の一番隅っこにある”株で人生崩壊”といったタイトルの本には目もくれません。
その後、あなたはその本をバイブルに株取引を始めました。
その本には”これからは水ビジネスがくる”なんて書かれていて、それらしい統計が載っています。
それを元に水ビジネスに力を注いでいる会社の株を大量買しました。
数日後、その会社の株価がじわじわと下がり始めていることにあなたは気が付きました。
不安になったあなたは、ネットで水ビジネスに対する情報を集めようとします。
しかし、あなたは不安を解消するために検索しているのですから、目につくものは肯定的なものばかりです。
さらに数日後、あなたは価値が半減したその株価をなくなく売ることをようやく決意できました。
ここまで極端なことはないにしろ、嫌いな芸能人がすごい良い事を言っていても全然心を動かせれなかったり、逆に好きな芸能人が大したこといっていなくても感動したりするみたいなことがしょっちゅう起こります。
なぜ公平な判断ができないかというと過去の自分を否定してしまう恐怖心が出てくるからです。
しかし、それでは先を読むことはできません。
情報はいつでも中立だからです。
情報収集をする際、この点に気をつけてみたら、あなたの収集効率は飛躍的に向上するでしょう。
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