ITコンサルジャンキー

ITコンサルが日々感じたことをネタにしたりしてます

2011年01月

ソーシャルネットワーク

  
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先日公開されたソーシャルネットワークを見てきた。初日に六本木ヒルズの映画館はほとんど満席だったのは、人気の高さの表れだろう。フェイスブックやプログラミングのことをよく知らない人にも楽しめる映画になっている。むしろ、よく知らない人に観てもらいたい映画である。

プログラマを描いた大衆映画は今までほとんどなかった。世間でオタクと称されるプログラマが主役となり大金持ちになれるようになったのは、ネットでのつながりを人々が望んでいて、その場を提供しているからだ。最近はどの会社でもアイディアを出した人が重宝される。しかし、これは考え物だ。アイディアはソーシャルネットワーク上に溢れている。誰かが出したアイディアはもうすでに世界のどこかで出されていると思って良いだろう。大事なのはアイディアを実現する”力”を持っていることだ。あるいは”ツール”と呼んでも良いだろう。そして、その力がプログラミングである。

映画の中でフェイスブックのプロト版を作る姿はまさしく、はしくれのプログラマとしては高まるシーンであった。筆者はすでに2回目を観にいきたくなっている。まだ観ていない方にはぜひ観ていただきたい。

アゴラに寄稿しました 就職活動時期を早めるという発想

  
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就職活動時期を早めるという発想時期を早めるという発想 ‐ 宮本 佳昭

http://agora-web.jp/archives/1199162.html
大事なのは挑戦することへのインセンティブ

画像から似たような画像を探してくれるサイト GazoPaを試してみた

  
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GazoPa
これは便利。たとえば、欲しい服を自分で書いて画像にしちゃえば、似たような服を見つけられるといったことが可能になる。
ちょっと実験として色々試してみた。
cafa22e7-s
こちらは懐かしのjuliusインディレクトニット。3年前くらいのかな。某サイトから拝借しました。
これをGazoPaにかけた結果がこちら。
無題
まあ、雰囲気は同じですね。服を検索するときはシルエット重視にした方がいいかもしれません。

次は、風景で。
IMG_0100
昨年行った沖縄、小浜島です。

これをかけた結果が、こちら。
無題

まあ、こうなるよねって感じ。今のところ、可もなく不可もなくという感じなのですが、雰囲気で画像を探しているときは重宝しそうです。

画像の他にURLやペイント、キーワード検索もかけれるところが良ではないでしょうか。

スウェーデンパラドックス 書評

  
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スウェーデン・パラドックス

日本の社会保障も北欧の高福祉を見習った方がいいという話があるが、これは根本的な間違いが孕んでいる。スウェーデンが目指しているモデルは、機会の平等・負担の平等であり、日本のように高所得者を妬み貧乏人の嫉妬心を和らげるものとは違う。その裏付けとして、社会保障費等にとられる税金の税率は低所得者から高所得者までフラットになっている。

納税者の負担も、低所得者に対してもきっちり取り、高所得者には多くのメリットをもたらすように工夫されている。こういった仕組みを維持しているのは、競争社会を推進してきたからだ。日本のように正当な競争社会を新自由主義といった言葉で罵倒した挙句、セレブに憧れ、幸福度を落として「国民総下流」になっている国には、政治的にも無理なように思える。
スウェーデンの政策を見て羨ましく思えるのが、当たり前の合理的な政策を政府が中心となって推し進めているところだ。昨年は、日本でサンデルブームが沸き起ったが、これによって今までの共通善を疑い、あらたな価値観を見つけるきっかけとなってほしいものだ。

残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法  書評

  
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残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法

橘玲の本は、どれも面白い。貧乏はお金持ち──「雇われない生き方」で格差社会を逆転するは、起業を目指す人・フリーランサー・日本の将来に漠然と不安を感じている人にはぜひ読んでいただきたい。

本書の大半は自己啓発の否定に費やしている。僕も以前から自己啓発懐疑論を唱えてきた。
自己啓発本より漫画を読んだほうがいい理由

今までどれだけの人が勝間さんの本を読み、7つの習慣を身に付けていく過程で挫折しただろうか。自己をポジティブに捉え、英語教材に大金を費やし、その果てに行き着く先は、「自分は勝間さんとは違う」という当たり前の結論だ。彼女は頭もいい上に、努力をできる才能を持ち合わせているのだから。
そういった挫折を味わった人たちに本書は福音となるだろう。世の中は、変わったのだ。自己啓発本が推奨する、ザ・できるビジネスマンにならずとも成功できる世の中に。


【目次】

 序章 「やってもできない」ひとのための成功哲学

 第1章 能力は向上するか?
 1. 「やってもできない」には理由がある
 2. 能力主義は道徳的に正しい
 3. 「好きを仕事に」という残酷な世界

 第2章 自分は変えられるか?
 1. わたしが変わる。世界を変える。
 2. 『20世紀少年』とトリックスター
 3. 友だちのいないスモールワールド

 第3章 他人を支配できるか?
 1. LSDとカルトと複雑系
 2. こころを操る方法

 第4章 幸福になれるか?
 1. 君がなぜ不幸かは進化心理学が教えてくれる
 2. ハッカーとサラリーマン
 3. 幸福のフリーエコノミー

 終章 恐竜の尻尾のなかに頭を探せ!

ただ、大きな枠で捉えるならば本書も自己啓発本の類に相当する。自己を変えるのではなく、自己を変えずに生かすといった視点が新しいのだ。しかも、結果として「お金持ちになる」というオプションをあえて付けないところが秀逸ではないか。「やってもできない」ひとのための成功哲学をぜひ本書で学んで欲しい。

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