ITコンサルジャンキー

ITコンサルが日々感じたことをネタにしたりしてます

2011年08月

本を速読して理解するヒントはVIPにあった。内容がすんなり入ってくる脳内変換読書法

  
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本を読んでいると、ついつい眠くなってしまって全く頭に入ってこないって人は多いんじゃないんでしょうか。勉強する意欲はあるのに脳がついてきてくれないと言って挫折してしまう人も多いと思います。

僕も学生の頃は勉強があまり好きではありませんでしたし、読書というと小説ばかり読んでました。

ただ、大学3年の夏ころに突然変異を起こしました。月に1冊程度だった読書量が最低20冊は読む中級読書家になりました。読書が楽しくなり、頭にすんなり入ってくるようになったのです。その突然変異した方法を今回教えたいと思います。

得をするために読む
 
まず一番大事なことは、知識を得たいという感情です。そう言うととても高貴な感情に思えてしまうかもしれませんが、違います。

簡単に言うと”得をしたい”という感情です。

情報や知識はお金に変わるということをまず認識しましょう。

例えば、投資の世界ではインサイダー取引をすると罰せられてしまいます。それの理由はある特定の人や集団しか知らない情報によって株価を操作して簡単に儲ける方法を禁じて、不公平が出てしまうことを防ぐためのものです。

言い換えると世の中に少なからず影響を及ぼす情報というのはお金に変わるのです。最近では「情弱」という言葉がネット上でよく聞かれるようになりました。情報というものはそれぞれ価値を持っていて、「知らない=損をする」という図式が一般的になってきていると思います。

モチベーションを長続きさせる方法

それでは、知識を得たいという感情を長続きさせるためにはどうすればいいのでしょうか。

その方法は、知識が豊富でかっこいいと思える理想像をしっかり捉えることだと思います。有名なブロガーをお手本にするのでもいいですし、外資系コンサルみたいにいかにも頭の良さそうな人をお手本にするのもいいと思います。

最近では、ブログやTwitterで自分の持っている知識をひけらかしてくれるひとが多いので、自分にぴったりの理想像を見つけることは容易だと思います。

同時に本選びも重要です。

モチベーションが整っても、いきなり難解な本を読んでしまうと理解出来ないのは当然です。もちろん自分のレベルにあった本を選ぶのは当然大事なことです。

モチベーションも整った。
Amazonのレビューを見て自分のレベルにあった本も購入した。
それでも頭に入ってこないってこともあります。

次から、このエントリーの真髄である「簡単に頭に入ってくる」ためのコツを教えたいと思います。

VIPをみるように読む

は?と思われるかもしれませんが大真面目です。VIPとは2chの掲示板サイトのことです。そのなかで面白いやりとりがあると、はてぶのエントリーに載ったりするのはご存知かと思います。

ちなみに僕が最近おもしろいなと思ったまとめはこちら

10億稼ぐのに必要な知識を大学受験に必要な科目で解説するよ。

外資系ファンドで採用担当してたけど質問ある?


やはりはてブにのるくらいのまとめは面白いものが多いです。何が面白いかというと「自分が経験したことのないことを経験したことに対する興味」であったり、「お金を稼いだ人に対する興味」であったりを満たしてくれるからだと思います。でもそういう情報というのはVIPよりも本のほうが多く出てるわけです。

ちなみに僕の最近読んだ面白い本はこちら

ドキュメント 宇宙飛行士選抜試験 

世紀の空売り


VIP風、脳内変換方法

本になるとなんか堅苦しい感じがしますね。なのでまずはタイトルから上に紹介したものを参考にスレタイトル風に変換してしまいましょう 。

ドキュメント 宇宙飛行士選抜試験 →
宇宙飛行士の選抜試験受けてきたんだけど質問ある?

世紀の空売り→
金融危機の時、100億稼いだ方法を解説するよ。

ぐっと興味をそそるものになりましたね。ちなみにこの方法はタイトルだけでなく目次の部分でも活用できます。なので、目次をパラパラと読んで脳内変換して興味のあるものが多ければ読んでみる価値があるかもしれません。

それでは中身も脳内変換してく方法を教えましょう。

必要な脳内wordは「kwsk」

kwskとは「詳しく」のVIP語です。本にしろスレにしろ書かれた内容に興味があると詳細を知りたいと思うものです。自分の中でkwskを適宜挟んでいくことで、自分はこの本でこの点についてもっと知りたいと意識できるようになります。本を読んでいると一方的なやりとりになってしまいがちですが、自分でツッコミを入れながら読む癖をつけましょう。

簡単な例を示しましょう。例えばこういった文章の場合

最近、日本国内でもさまざまな場面で「スマートグリッド」という言葉が用いられるようになりました。新聞紙上にも、ほとんど毎日のように関連する話題が載っています。しかし私は、「スマートグリッド革命」の本質がしっかり議論されていないと感じています。
 次世代電力ネットワークの設備と言っても、それは電力会社に関係することで自分にはあまり関係がないというのが一般の人々の意識だと思われます。いまのところ、単に「家庭にスマートメーターが設置されたり、環境エネルギー分野において新しいベンチャー企業が登場したりする」といった話が多いためか、企業やビジネスマンにとっても、関係する業種以外のところでは、自らの企業戦略やビジネス基盤に影響する大きな事象だという感覚が必ずしも共有されているわけではないように感じられます。

スマートグリッド革命――エネルギー・ウェブの時代 より抜粋


まずはタイトルの変換。そして本文も変換していきます。

スマートグリッド革命→
スマグリっておまえら全然わかってないから説明してやるよ。

最近、「スマグリ」とかよく聞くよな。ただ俺からしてみると新聞とかニュースとか全然わかってねーよ。だいたい一般的な感覚で言うとスマートメーターとかいっても家建てるわけじゃないから自分で設置しようと思わないし、投資してるわけでもないから環境エネルギー系のベンチャーが登場するとかどうでもいいじゃん。でも正直なところ将来自分達にもけっこー関係ある部分が多いんだけど、それが全然共有されてないわけ。


最後の部分で、「将来自分たちにもけっこー関係ある部分が多いってところをkwsk」と思うわけです。そこで、ぱらぱらとその後ろを読んでいくとその答えの書き始めに出会います。

「ユーエネルギー」のパラダイムの下では、供給サイドから需要サイドへのパワーシフトが起こり、誰もがエネルギーを作り消費する主体、すなわちアルビン・トフラーの言った「プロシューマー」(生産消費者)となります。

ここからまた脳内変換をして、疑問を持って、またその答えを探してと読んでいくというわけです。

自分の中にで発せられる「kwsk」にタイミングよく答えてくれる本は自分と相性のいい本です。

別にkwskと思った次のセンテンスにその答えが書いてなくても目次に戻ってその内容が書いてありそうな部分にそのまま飛んでしまえばいいんです。かなり読み飛ばしても問題ありません。大切なのは読書中も興味を保ち続けることです。読み飛ばした部分は一回最後まで読み終えた後にまだ残ってる疑問や単純に興味をもつ部分だけ読めば問題ありません。

全然kwskと思った部分に答えてくれない本やだらだらと書かれている本は、「クソ本」というレッテルを張って捨ててしまいましょう。本を買うお金よりも失う時間の方が勿体無いです。


速読の効果も

この方法だと読んでから変換するから読むの遅くなるんじゃないかと思うかもしれませんが、慣れてくれば読みながら次々と変換できるようになりますし、グダグダと余計なことを書いている部分を読み飛ばせたりするので逆に速読に繋がります。

以上のような方法で興味を広げていければこっちのもん。本屋に行ったときは、タイトルを脳内変換して、おもしろいまとめを買うみたいなテンションで買って、読んでけばどんどん知識を吸収していけちゃいます。いわゆる勉強系の本でも、脳内変換である程度抽象化して覚えて、疑問に思った部分を潰してくという方法が一番効果があると思っています。

みなさんもぜひ試してみてください。

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起業家に優しい社会を実現すれば、本当に日本は活性化するのか

  
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日本は起業家に優しくないという話をよく耳にする。その根拠は、一度事業を失敗してしまったり倒産して借金を背負ってしまうとと社会的に不適合者という烙印を押されてしまって社会復帰できなくなるというものだ。

こういった意見に対して、公認会計士の磯崎哲也氏は著書「起業のファイナンス ベンチャーにとって一番大切なこと 」の中で、「日本は決して起業家に冷たい国ではない」というふうに仰っています。それは様々なベンチャー企業をみてきた磯崎さんの経験からくるものであるし、実際に他国と比較しても決して起業家に冷たい国ではないように思える。

日本は起業家に優しいか優しくないかの議論についてはここでは控えさせてもらって、僕が興味を持ったのは「日本が起業家に優しい国になったとして本当に日本は活性化するのか」ということです。

日本は起業家に優しくないと言うふうに仰っている方々の求める理想像は、”資金調達が容易であり例え失敗しても金銭的な負担が少なくて済み且つ社会復帰が容易にできる社会”ということだと思います。果たして、このような制度設計がなされている社会において有望な企業が多く出てくるのでしょうか?

僕は完全にNOであると思います。

起業の敷居が下がったおかげで企業の数が増えたとしても、きちんと利益を出さなければ社会的な見地から言うと企業としての価値はありません。大切なのは、”みんなが起業できる社会”ではなく”優秀な人材が起業してくれる社会”です。もちろん優秀な方の方が起業している人が多いと思いますが、日本はアメリカと比べてるみるとその割合が少ないように感じます。アメリカ人の優秀な人材はまず起業を考えるのに対して日本人の優秀な人材の向かう先は大企業や外資系企業ばかりのような印象があります。

優秀な人材の起業割合を増やすために必要なことは成功者を身近にみせてあげることだと思います。日本人は税制度からもわかるようにお金持ちや高級取りに対して妬みの感情を持っています。もちろん稼ぐ人はそんなこと重々も承知ですから、周りにさとられないように非常につつましく生活してらっしゃる方がほとんどです。たまに出てくるのはテレビで成金生活ぶりを披露する少し痛い人達ばかりです。そんなような状態で身近に成功者がいないと「起業して成功するのは一握りの人間」という印象を持ってしまいがちです。

ホリエモンは起業のリスクは世間が思っているよりも大きくないということをメルマガで周知しています。彼のおかげで起業に踏み切った人は結構いると思います。メルマガの質問コーナーでは毎週のように「堀江さんに影響を受けて起業しました」という人がいます。こういった活動をもっと優秀な人向けに行うホリエモンや磯崎さんのような人が多く出てきてくれることが、”優秀な人材が起業してくれる社会”への近道だと思います。 

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http://blog.livedoor.jp/yoshiaki_miyamoto/archives/3470923.html

フリーミアムは終わらないが個人がキングになる時代が来る

  
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クリスアンダーソンの著書「Free」が一世を風靡したのは記憶に新しい。書かれている内容を端的に言うと、これからネットはあらゆるコンテンツがフリー(無料)になっていき、一部のヘビーユーザに課金をすることで成り立たせていくという時代が始まるとったことが書かれた本である。

その本を出版されてすぐに読んだ時点で、いまさらそんな内容かと少し呆れたのと何とも面白くない本の構成に少し辟易としたのを覚えている。

そして先ほど、これらに関する面白い記事を見つけた。

ソーシャルの次の時代、「フリーミアム」が終わり「コンテンツがキング」になる【湯川】 

この記事には賛成だが、フリーミアム自体は終わらないと僕自身は思う。フリーのものはいわゆる入り口であることには先ほど書いた無料でコンテンツを提供できる仕組みの内容と変わりはない。ただ、それはコンテンツ自身ではなくそれを発信する個人や企業自身に対してに変わってきている。

いまやコンテンツがキングではなくキャッシュを生み出せる個人・企業がキングなのである。これはメルマガ等で稼いでる個人然り企業であるApple然りである。

フリーミアムかつ個人や企業のブランディングがキングになった社会は驚くほど格差がある。力のない個人は無料で提供しても受け取ってもらえずに仕事に喘ぐことになるだろう。これからどういった社会になるかは「未来改造のススメ 脱「お金」時代の幸福論 」に詳しく書いてあるので参考になる。

大事なのはブランディングであって、フリーからどのように収益化していくかというのが重要な課題だなとつくづく感じた。

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3DSの値下げは販売促進の効果があるのか?

  
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任天堂が3DSの大幅値下げを実施しました。販売から間もない状況で1万円の値下げとは随分思い切りが良いというか、そこまで下がると逆に3DS本体への信頼が薄れるような気がします。

1万円値下げしたニンテンドー3DSは1台売るごとに赤字、小売店には補償も

値下げした経緯を端的に言えば「3DSは使ってみなきゃわからないから、値下げするからとりあえず使ってみて」と言ったところ。

正直言うと、発売前は僕も買おうか悩んでいた。発売前に流れていた嵐を起用したあえて画面を見せないCMに、多少胸が踊った。あの小さい画面上でどんな世界が起こっているのか期待が高まっていたのだ。しかし、その期待が動揺に変わるのに時間は掛からなかった。3DS発売後に流れているCMに映しだされる画面はどれも現行のDSの画面と全く変わりがなかったのだ。3D映像はテレビ画面上では表現できないらしい。つまり、実際に使用してみないと買う気が全く起こらないというのが3DSの特徴である。

http://blog.esuteru.com/archives/3550413.html 

このリンク記事を見ると分かるとおり、3DSはいわゆるイノベータが購入した後のアリーアダプター層が育っていないのがわかる。アーリーアダプター層はイノベーターの評価をみてから購入の決断をする場合が多いのだが、おそらくイノベーターの絶対数が足りなかったのだろう。ここでなるべく早くアーリーアダプターを育てて3DSを普及させたいという任天堂の心情はわかるが、果たして1万円の値下げにどれほどの効果があるのかは疑問である。たとえ1万5千円でも購買欲の閾値が一定値を超えなければ購入しようという人はあまり出てこないと思う。

それに加えて3DSで出ているソフトがぱっとしない。3Dならではというソフトが僕が見る限りあまり無いように思われる。

3DSの今後の売れ行きがどうなるかが楽しみであるが、失敗に終わる可能性も高いと思う。そのうちiPadとかで3Dで遊べるアプリとかがでればあっさりと抜かれそうである。


メンズコスメ必見サイト

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民放の衰退は日本にとってメリットが大きいかもしれない

  
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俳優の高岡蒼甫がツイッター上で韓国ドラマや韓流スターばかりを放送するフジテレビを名指しで批判したことが問題になっている。彼はこれをきっかけに所属事務所を退社し、日テレ系列の福岡放送で「人種差別主義者」と批判されたりしている。
高岡蒼甫、ツイッターで事務所退社を発表 

この発言によって彼がフジテレビに出れなくなるのは致し方ないし、承知の上での発言であると思う。またフジテレビに限らず、他局も’わざわざ’彼を選ぶ理由がない限り出演依頼を控えるのは当然の結果である。

それは良いとして今回のこの件で改めて感じたのは民放がどうしようもなく衰退産業ということだ。僕は特定のテレビ番組を録画して観るスタイルをとっている。それには主な理由が二つあって、ひとつはCMや見たくないところをすっ飛ばして時間を節約できることと、もう一つはご飯を食べる時間帯の19〜21時の間にどうしようもなくおもしろい番組がやってないからだ。

現実にゴールデンタイムの視聴率はどの民放も下がりまくっているらしい。
「民放テレビ全局の19時台の視聴率、ついに1ケタになった…」 テレ朝プロデューサーのつぶやきに「当然」の声

良いコンテンツを作って視聴率を伸ばすという方向ではなく、テレビをだらだらと見る層をターゲットに絞ったその場しのぎの戦略のが韓国ドラマや韓国人アイドルを出演させるという現実を招いているのだろう。ニュース番組の報道を見ても視聴率欲しさにくだらない事件を延々と流している。

そんな現状はいつまでも持たない。僕の予想だとあと3年も持たずにテレビ局は実質破綻すると思う。番組を何も放送しない空白の時間が日中にも出現し、タレントは儲からない民放のバラエティ番組ではなくニコ生のようなネットで放送される番組への出演へとシフトしていく。

これを機に多くのタレントが淘汰されると同時にネットである程度名声を上げている識者が出演する機会が増えると思われる。

こうした結果は、日本全体に良い影響が出るかもしれない。多くの国民の情報源はテレビである。日本が政治に興味を持たなかったり、浅はかな知識しか持ち合わせていないのは、情報源のテレビがその役割を果たしていないからである。

ネット放送が台頭し報道のレベルが上がれば自然と国民の知識レベルも上がる。民放が衰退する影響は日本にとってメリットの方が大きいように感じる。

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