先日公開されたソーシャルネットワークを見てきた。初日に六本木ヒルズの映画館はほとんど満席だったのは、人気の高さの表れだろう。フェイスブックやプログラミングのことをよく知らない人にも楽しめる映画になっている。むしろ、よく知らない人に観てもらいたい映画である。

プログラマを描いた大衆映画は今までほとんどなかった。世間でオタクと称されるプログラマが主役となり大金持ちになれるようになったのは、ネットでのつながりを人々が望んでいて、その場を提供しているからだ。最近はどの会社でもアイディアを出した人が重宝される。しかし、これは考え物だ。アイディアはソーシャルネットワーク上に溢れている。誰かが出したアイディアはもうすでに世界のどこかで出されていると思って良いだろう。大事なのはアイディアを実現する”力”を持っていることだ。あるいは”ツール”と呼んでも良いだろう。そして、その力がプログラミングである。

映画の中でフェイスブックのプロト版を作る姿はまさしく、はしくれのプログラマとしては高まるシーンであった。筆者はすでに2回目を観にいきたくなっている。まだ観ていない方にはぜひ観ていただきたい。