「TVやパソコンから時間を奪う」タブレット:調査結果
去年にiPadが発売されていからタブレット市場の発展が目覚しい。いまとなっては多くのタブレット端末が発売されていて、そのすべてを把握するのが難しくなっている状況である。

多くの人にとってパソコンを使う理由の第一がネット閲覧だろう。その場合、キーボードやマウスで操作するよりも画面をタッチするほうが使いやすいのは当然のことである。文章を書く機会はブログやTwitter、メールが主だろうがそれは携帯やスマホで充分である。

そうなっていくると、タブレットにパソコン市場が侵食されるのは必然とも言える。

TV市場がタブレット端末に侵食される状況はパソコンのそれとは少し異なる。テレビ番組は1番組30分から1時間のパッケージとしてじゃないと成り立たない。その点YouTubeとかでは何十秒単位の動画がひとつのパッケージとしてなりたっている。Twitterに140文字という制限があるように、いまほとんどのコンテンツはマイクロ化しているのが現状で、テレビのパッケージはTwitterにくらべるとハードカバー本のようにヘビーで敬遠したくなるものである。

では、TVはこのままタブレット市場に侵食されるのだろうか。僕はTV市場が復活する道はタブレット端末やモバイル端末同様に通信回線を利用するものに変えるべきだと思っている。いまでもアクトビラはネット通信を利用して映画を観たりネット閲覧が可能なのだが通信速度が遅すぎる。通信回線を利用することによってもっとインタラクティブな使い方ができるようになる。端末機器で実現できない大画面、パッケージの大きさがTVの良さであるならもっとそこを活用すべきである。

ネット回線が利用できることによって既存のテレビ局の番組だけでなくustreamを活用して、個人の自宅からおもしろい番組を配信することも可能になる。画面の端には常にTwitterのTLを表示して小規模かつ濃いインタラクティブな体験ができるようにもなるだろう。