ジョブズの訃報に世界が悲しんでいる。

CEOを辞める前から、病状は察していたがまさか引退してからこんなすぐに亡くなってしまうとは驚きを隠せない。同時に、あのワクワクするような近未来的ガジェットがもうAppleからは出てこないのではないかという不安も感じる。

今僕の目の前にはたくさんのApple製品がある。iPod、iPod nano、iPhone3G、iPhone4、iPad、AppleTV、MacBook Air。そして昨日、iPhone4Sを予約した。


どれも魅力的なガジェットであり、僕の生活には欠かせないものとなっている。ここに上げたApple製品の大半はここ2年以内に手にしたものだ。

これほどまでに人々を熱狂的にするプロダクトの魅力の原点は一体何処からくるのだろうか。

それは消費者がApple製品を知り、購買意欲をそそられ、いざ購入し、その後のアフターケアまですべてにおいて完璧にApple色で整備されているからである。

まず、製品を知るきっかけは様々あるが、その過程の中で必ずといっていい程、ジョブズの素晴らしいプレゼンテーションもしくは開発者が説明しているプレゼン動画、他のCMとは一線を画すAppleのCM、洗練されたAppleホームページに行き当たる。

これらは初期衝動としては申し分ないほどスタイリッシュに作られていて、多少興味がもってそれらを見た人にとっては購買意欲をそそられずにはいられないような完成度を誇っている。ジョブズのプレゼンテーションにいたっては英語に流暢ではない人にも聴きやすく、また完璧に喋っている内容を理解せずとも、新しい製品や機能を紹介する様に高揚感を覚えるほどのものである。

次に、購入する段階であるが、Appleのホームページで購入意欲をそそられるがままにすぐさま購入することが可能である。ちなみにAppleは家電量販店のネットでのApple製品の販売を禁止している。また、外観・内装・スタッフ全てが洗練されたAppleStoreで購入する人も多いだろう。ジョブズはAppleStoreにもかなりの力をいれていて、銀座にオープンした時も駆けつけた程である。 スタッフの対応も素晴らしく、無駄なものを排除する思想のもと、AppleStoreにはレジスターがない。カード決済もiPhoneに装着してある特殊なリーダーで可能になっているのだ。そういった細かな点までジョブズの思想が表れている。


そしてアフターケアも抜群である。AppleStoreにはジーニアスバーというアフターケアを専門に行うスペースが存在する。そこは完全予約制であり、時間通りに行けば待つ必要がない。製品の故障の相談でも使い方の相談でも何でもできてしまうのだ。


以上のようにAppleは、製品を知り、購入し、アフターケアにいたるまでの全ての段階でスタイリッシュであり、それらが全てAppleの管理下にある。


日本でAppleに対抗できる企業はSONYくらいだと思うのだが、製品を知り、購入してアフターケアに至るまで全くSONYの管理下にはなく企業の思想が表れているのは結局購入した製品のみになっている。


これではブランドの独自性を出すのは難しい。ガジェットに興味のない人程、自分の使っているものがどこの企業のものかすぐに言える人は少ないだろう。ただ、それがAppleの製品であれば100人中100人が答えることができる。そこにAppleの凄さが表れている。単純にプロダクトが(必要だから)欲しいから買うのではなく「Apple製品」だから買う人が多いのはやはりブランドの独自性を確立しているからであろう。

これからAppleがどうなっていくのか、モバイル端末タブレット端末がどう進化していくのかは僕にはわからない。ただ、ジョブズがいなくなってしまったことでガジェットを通じて未来を楽しむ時間が減ることは想像に難くない。

 ”墓場で1番の金持ちになることは私には重要ではない。夜眠るとき、我々は素晴らしいことをしたと言えること、それが重要だ。” by  steve jobs
 

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