起業とかフリーランスとかノマドという言葉に敏感に反応するビジネスマンは多いだろう。そういう人達は他の人よりもたくさん本を読んだりネットで情報収集したりして仕事や目標達成ということにおいて意識が高い。ただ、意識が高く、ゆくゆくは会社を辞めて違う企業もしくは独立を考えて人でさえ、実情は社内政治だったり先輩に認めてもらうために仕事をしてしまっている人は多い。

それは、転職や独立して成功するためには今の会社でも一番に出来なきゃいけないという意識があるからだろう。これは半分当たっていて半分間違っている。優れたサッカー選手は優れた監督になる確立は高いが、必ずともそういうわけではないのと似ている。

会社には2種類の人間がいる。

それは先ほど述べたような社外
に向けて仕事をする人間(転職・独立のため)と社内に向けて仕事をする人間(昇進のため)である。もちろん昇進した結果、転職・独立につながるケースはあるが、そういう人達は社外に向けて仕事をした結果であることが多い。

どちらの働き方が正しいというわけではない。しかし、終身雇用という幻想が崩れかけている今、社外に向けて仕事をすることを意識していたほうが失業というリスクを減らす効果があるのは言うまでもない。

そのためには仕事の仕方を変えなければならない。

それは社内での政治や雑用に惑わされることなく、可能なかぎり社内でアウトソースすることだ。つまり社内の人に出来る限り助けてもらって自分のための仕事を最優先にできるように努力するのである。

そう考えると、一生懸命社内のために働いたり、いそいそと飲み会に参加している人を影で情弱だとか世の中分かっていないとか小バカにしていた自分がものすごい間違いを犯していることに気づくだろう。彼らは自分にとって大事なアウトソース先であり、自分の使うはずの時間をコストゼロで減らしてくれる素晴らしい存在なのだから。

彼らをできるかぎり丁重に扱い、社内での評価を上げてあげることが自分のできる最大の敬意である。世の中にはくだらないプライドを持っているひとが多いので素直にこういうことが出来る人が少ない。しかし、良く考えてみると、転職するにせよ独立するにせよ周りの助けなしには成功することは難しい。それを今はくだらないプライドのために出来ないとうことこそ、よっぽど成功することが難しいだろう。

わからないことは必要以上に自分で調べないで人に聞く。人の作った資料やプログラムを使わせてもらう。そういうことを頼めるネットワークこそ平凡な僕達が成功するための賢い選択だと思う。

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