最近、野田首相がTPP参加に意欲を見せたことによって再びTPPの議論が盛んに行われています。僕自身はTPP参加に対しては賛成で、日本が参加しない意味はほとんど無いと思っていますが、それ以上に「そんなに議論すること?」と疑問に思っています。

そもそもアメリカはTPPに対してそんなに利益がないと思っているので積極的ではありませんし、どこの国を見てもこんなに議論している国はない(果たして本当に議論しているかはさておき)。日本で議論の中心になっているのは主に農業に関することであるが、これは池田信夫氏も言っているとおり、GDPの1%程度の農業を保護してもあまり意味が無いし、米以外に関してはむしろメリットのほうが大きい。

しかし、はてブのホッテントリに上がってきたり、テレビで報道されるもののほとんどがネガティブなものである。その過激っぷりといったらLNT仮説の真意も知らない馬鹿なホットスポット報道に勝るとも劣らない。

目にする機会が多いメディアがネガティブキャンペーンばかりやっているので、世論は反対多数だと思っていたのだが、産経ニュースによると「参加した方がよい」(38・7%)「参加しない方がよい」(36・1%)とほぼ同じになっている。(参照

ポジティブな報道は一部のネットでしか見受けられなかったので、この結果は少し意外であると同時に、中間的な報道をしていたらおそらく賛成多数であっただろうというのに同等の水準にまでもってこれるマスコミの力に驚かされる。

先程も挙げられた放射線のホットスポットに関する報道と同じように、一部の極端な考えの人の声が大きくなってきているように感じる。人は物事に関してリスクを取ることを嫌うので、放射能にしてもTPPにしても「最悪の場合どうなってしまうのか」とう情報を求める。そうすると、ネガティブキャンペーンをやるほうが視聴率やPVを稼げるのでみんなこぞってやってしまう。また、ブログやTwitterの浸透で個人メディアが発達したおかげで、武田邦彦氏に代表されるようにテレビで人気のでた御用達学者がとんでも系の話を連発してしまうのでもうどうしようもない。

一部の人達は科学的に正しい情報をもった人にアクセスしてブログ、Twitterや他のSNSで議論したり情報を収集したりできるが、多くの人達はそういう人達の名前も知らなければアクセスの方法も知らないだろう。

突き詰めて考えれば、経済学者、ブロガー、御用達学者、マスコミのどれが正しくてどれが正しくないということはない。ただ、子どもが道路で遊ぶのと公園で遊ぶのではどちらの方が危険が少ないかという話は可能である。もちろんどちらにも危険因子があって、公園で遊ぶことによるリスクをあげようと思えば枚挙に暇がない。必要なのは物事を俯瞰的に見て最終的にどちらのリスクをとるかということである。

社会生活においてフリーランチはないのだから、必要なことはまず自分自身が道路で遊ぶリスクを知り、公園で遊ぶことでリスクを回避できることを学ぶことである。そのまず第一歩として、以下の本を読むことをお勧めしたい。




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