評価経済社会とは岡田斗司夫さんが提唱しているもので、端的に言うと報酬を「お金」で受け取る貨幣経済社会ではなく、「評価」で受け取りそれをマネタイズしていく社会を表しています。

 お金より「評価」を稼げる仕事を!『評価経済社会』

現在の貨幣経済社会においても評価経済社会と同義のような仕組みで動いていますが、岡田さんが提唱しているのはもう少しパーソナライズした話だと僕は理解しています。

例えば会社から年収1000万円を貰っている社畜サラリーマンと居酒屋で常連さんや友人を楽しませながら
バイトしている年収150万円の人がいたと仮定します。

貨幣経済社会においては前者のサラリーマンが圧倒的に勝ち組です。

しかし、2人とも事情により解雇されてしまったとしましょう。

その時、前者のサラリーマンは会社絡みの人付き合いしかなく貯蓄を崩しながら不安を抱きながら生活をしているのに対して、後者のバイト君は友人の家に居候させてもらったり元常連さんに新しいバイト先を紹介してもらったりしたとします。

つまり二人の中で貨幣経済が(一時的にも)崩れた場合、後者のバイト君が勝ち組になるという可能性を秘めています。(もっとも貨幣経済社会の勝ち組が評価経済社会の勝ち組になる方が圧倒的に多いと僕は思っています)

ネットではフリーで遊べるものが増えてきたり、ITの発達による自動化や機械化によって職がなくなったりして部分的に貨幣経済が崩れるという事態が起きています。

そういったときに助けてくれる人というのは以前は親・兄弟・友達でしたが、ネットで不特定多数の人とのつながりをもてる現在ではその範囲が急速に広がっていると言えます。

範囲が広がったことにより、ネット上で評価を得ることに成功した人は様々な助けをしてもらえるようになりました。

このような流れが顕著になっていくと仕事にも変化が生じてきます。今流行のノマドやフリーランスとはその走りのようなものだと思います。

これを支えているのはサービスや業界の変化が加速したことと、実現までの時間の短縮化にあります。
そこらへんは少し長くなりそうなのでまた次回に書きたいと思います。


評価経済社会 ぼくらは世界の変わり目に立ち会っている
岡田 斗司夫
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