ITコンサルジャンキー

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2009年12月

比較優位

  
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アインシュタインが秘書よりもタイピングがうまくても、彼がタイピングをしてはいけない。

非常に有名な言葉であるが、この言葉が語っている比較優位について少し整理したいと思う。

例えば小国が労働者一人当たりパソコンを1単位、ワインを3単位生産できるとする。

大国が労働者一人当たりパソコンを10単位、ワインを20単位生産できるとする。

大国はパソコンもワインも生産性が小国よりも高い。つまり、絶対優位の状況である。

こうみると小国は大国に対して競争力がないように思える。

それは違うのである。

小国はパソコン生産において比較優位なのである。

なぜなら小国はパソコン1単位とワイン3単位が等価。

大国はパソコン1単位とワイン2単位が等価。

つまり小国のほうがパソコンを格安に作れるのだ。

比較優位は他国との差ではなく、国内における他の財との生産費の比によるものである。

輸出競争力を決めるのは絶対優位ではなく比較優位だから中国のように生産性の低い国が日本に輸出できるわけである。

参考文献

「希望を捨てる勇気」池田信夫

世界共通言語の数

  
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「数に強くなる」畑村洋太郎 読みました。このお方、相当な数マニアのようで、数に対してのただならぬ愛情のようなものを感じられる一冊です。 人は知らず知らずのうちに、それぞれの数に対して異なった印象を持ってる。 一番わかりやすい例はラッキー7といわれる7や不吉な印象を持つ4とかだろう。 そうやって印象の良い数と悪い数を分類すると、良い数は公約数を多く持つ数字である場合が多く、悪い数は素数が多くなる。 それを利用して、計算をしやすくする方法も紹介していた。 17×18の場合 印象として18は20になりたがってる(きりが良いため) そこでおもいきって17×20をして340として、340から0を消して34を作り、340-34=306というように導き出す、といった要領だ。 この感覚を養えば暗算が容易になるだろう。 そして著者曰く、数の感覚を磨くには何でも定量的に捉える思考の訓練が必要だと言う。 数字は世界共通言語である。これからのグローバル社会を生き抜くには、数字とITと英語の言語をマスターすることが必須であるように思える。

個か全体か 映画「2012」

  
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この前、映画「2012」を観てきました。

予想通り、自然災害の中で家族の絆や愛を確かめ合う・・・的な映画でした。

個人的には、こういった映画好きです。

映画を見に行く目的の一つに”大迫力の音と映像を楽しむ”があるので、その点に関しては大満足でした。

そんな映画の中で、考えさせられる場面が一つ。

大規模な地殻変動が起きて、津波が発生し、政府が用意した巨大な船に乗り込まなければ命は助からない状況になります。しかし、定員があり、その船に乗るためには将来有望な科学者や政治家・大富豪しか乗れないのです。

津波が迫っている状況で船に乗りたいがために群がる人々を見て、危険を犯して船に乗せるか、はたまた定員に達している船に乗せるのは危険なのでそのまま見捨てるかの判断に迫られます。

確かに、見捨てずに助ける方が感動もあるし、正義という感じがします。

でも、私は違和感を感じました。

個のために全体を危険に犯すのは良いことなのか。

もし、津波が来てしまったら船の乗客全員が死んでしまう可能性もあります。

しかし、個にも生きたいという願望があります。

時に個は全体を危険に犯してまでも生きようとすることがあるのだなと思いました。

人間の細胞でもこの現象はあります。

細胞は生きるために腫瘍等を殺しはしません。

しかし、その細胞が引き金となり、その人自体に命の危険が伴うことがあります。

今の政治でも同じではないでしょうか。

生き残るために国民全体を危険に犯している鳩山さん・・・

日米同盟は崩壊したも同然ですね。

話は変わってしまいましたが、欲に満ちた個は何をするかわからないという一つの教訓です。

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