乗数効果も知らないで有名な管首相ですが、最近は勉強しているようで就任会見でも有名な経済学者の小野善康氏の理論を丸暗記で披露したようです。
僕は最近、少なくとも経済分野において首相はバカでも良いのではないかと考えています。
なぜなら経済成長をする上で政治が果たす役割はほとんど無いからです。
つまり、ターゲティング政策などを考える必要がそもそもなく何もしないのが一番の成長戦略になるのです。
首相クラスは無駄に高学歴であるが故に昔習ったケインズ理論を未だに大切にしていることや完了に洗脳されてしまうという所に元凶があるように思えます。はっきりいって、いまだに財政政策で景気がよくなると言った浦島太郎的な考えをしてしまう日本のトップは世界から笑われてしまいます。そして、私たち国民にも「日本人は経済が全然わかっていないんだな」という印象を植え付けられてしまいかねません。
そこで管首相にやってもらいたいことをふたつ提案します。
他にやってほしいことは色々ありますがふたつさえやってくれれば満足です。
①法人税を10%台に引き下げ(企業の利益額に関わらず一律に)
②所得税の最高税率を30%ほどに引き下げ
このふたつを実行してもらって最近の首相の流行りに乗っかって短命に終わったら日本国民は相対的に格段にハッピーになるでしょう。でも皮肉なことにこのふたつを実行したら首相の流行りには乗れないかもしれませんがorz
いまの法人税も所得税も多く稼いでいる人から強制的に奪い取るような構造になっています。短期的に見れば金持ちを妬んでいる貧乏人もその指示を得ている政治家も満足でしょう。
しかし、高所得の人たちはグローバル社会においても余裕で生きていけるだけのスキルがあります。なので、自分たちをいじめる日本という国から出ていけばいいだけなのです。
そうすると日本はどうなるでしょう。
国の債務は重なるばかりで、国には稼ぐ力のない企業が溢れかえっています。不景気が続き、税収も減っていきます。
そんな中で一番被害をうけるのは高所得の人ではなく、弱者である低所得の人達なのです。
竹中平蔵氏も言うように政府の基本的な役割は税金の管理です。
それ以外はインフラを整備する等の民間では市場の失敗を招く可能性がある事業以外あまりすることがありません。
それ以外の仕事は全部なくして、いままでそこに掛かっていた人件費や設備投資等の税金を全部国民に還元すれば失業手当とか介護手当とかややこしい仕組みを作らなくても済みます。
その考えがベーシックインカムです。
ベーシックインカムの実現は相当先になってしまうでしょうから、管首相にはぜひ法人税と所得税の引き下げをやってもらいたいものです。
2010年06月
プログラマーって本当に労働者なのか?
激しく共感する。
そしてこれはあらゆる職業に言えるのではないか。
プログラミングを芸術捉えるプログラマは多い。芸術品を作る時に時給を気にする人がいるだろうか。残業代を気にする人がいるだろうか。
似たような仕事である小説家が、定時で働いたら作品の質はあがるのだろうか。それ以前に自分の満足の行く作品ができるのであろうか。
プログラマの労働環境が一般的に悪いと言われているのは、それを甘んじて受ける人が多いからである。しかし、それは決して不幸な状況ではない。芸術品を作ることに対して定時を決められる方が不幸である。
そしてもうひとつ。
プログラマは自分の作ったプログラムで多くの人が幸せになることを目的としているのだろうか。
それは違うと私は思う。
プログラマは純粋にプログラミングすることが好きなのである。
小飼氏もいうように「利己的」の反対は「利他的」ではない。
「利己的」の反対は「自虐的」である。
プログラマの意識が「自分」ではなく「使う人」に向けられた瞬間、彼は労働者になるのではないだろうか。
賢い親は、子供に対して自分が楽しんでいる姿をみせて(見られて)学ばせる。
賢いセールスマンは、客に対して自分がその商品を使い、あるいは身につけて楽しんでいる姿をみせて(見られて)購買欲を高まらせる。
賢いプログラマは、自分がプログラムを書くことを人しれず純粋に楽しんでいる。
子供がそれを拒否しようが、客が買わなかったであろうが、そのプログラムが使われることがなかろうが関係ない。
結果ではなく過程を楽しみ、その楽しみは自己で完結している。
どうなろうが自分が楽しんでいれば良いではないか。
どうせ人それぞれ好みは違うのだから。
「利他的」を目指して「自虐的」になっている全ての人へ。
「新書がベスト」そしてその中でも本書は「ベストな新書」であるかもしれない。
エッセンスとしては「空気を読むな、本を読め
」と重なる部分は多いが、これを新書として改装されている。
目次
序章 生き残りたければ、新書を読め
PartI 新書の買い方、読み方
PartII 新書を10倍生かす方法
PartIII 新書レーベルめった斬り!
終章 新書と電子ブックの未来
ジャンル別 逆引きインデックス
肉体労働から知的労働と働き方が変化している今、読書は最高のツールであり、歯を磨くように当たり前の行動としなければならない。否、歯を磨く時間を惜しんででも本を読むことが必要であるように思える。
序章より引用
ITをはじめとする技術が進歩することで、従来なら人間が行っていた作業を機械で置き換えられるようになりました。(中略)
これは、あらゆる産業で行われていることです。逆に言えば、同じ生産を行うために必要とされる人員は、年々減らされ続けることになります。
このような世界において人間が生き残ろうとするならば、方法はただひとつ。機械にはできない仕事をすることしかありません。それは、仕組み自体を改良したり、新しい仕組みを作ったりすることです。
農業や製造業は特に機械化によって必要とされる人数が劇的に減りました。そして、この現象はあらゆる産業にも起こっていきますし、実際起こっています。
日本の不況の一番の原因は減らせる労働力を減らしていないというところにあると僕は思います。
雇用の流動性を取り戻すためには失業する期間が必ず必要です。
そういった時代の中で生き抜くための武器になるのが読書です。
本書を読めばその必要性も実用性も理解でき、なおかつ活用性も高めてくれる。
読書による先行者利益があるうちにぜひ一読を。
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かなりの良書。
いまからネット知識人の仲間入りを果たしたい人は、まずこの本を読まなければならない。
目次
食糧自給率、上げる必要あるんですか?;
大新聞、生き残りをかけた再編はあるか?;
郵政民営化見直し論、本当に怖い問題とは;
電気自動車ビジネスで産業構造が変わる;
個人メディアはマスコミを凌駕するか;
まだまだ広がる、電子マネーの経済効果;
事業仕分け・科学技術振興予算は国民を幸せにするか;
iPhoneがライフスタイルを変えそうな予感;
合法カジノは日本の重要な収入源になる;
二極化するアパレルブランドの行方とは〔ほか〕
テーマはざっくりであるが、どれも日本経済にとって大事な問題が書かれている。
テレビの報道番組やtwitterのガセネタ情報で頭が汚染されている人は本書を読んで一旦リセットすると良い。
僕自身はこの本を読んでて新しい発見と言うものは特になかったのだけれでも、ホリエモンの説明のうまさにはいつも感動させられる。
また、こういった情報を集めて一般の人がわかりやすいように再編して発信してくれるホリエモンはやはり、秀逸なビジネススキルを持っていると感心させられる。
あとがきにもあるように本書は「ホリエモンビジネスウィークリー」という週刊音声マガジンの書籍化である。ホリエモンのいちファンである僕だがホリエモンビジネスウィークリーは聞いたことがなかった。
やはり、ホリエモンも言っていたが今はテキストコンテンツの時代である。
音声やテレビは長々して聞けないが書籍なら速読可能である。
テキストでは20分もかからずに仕入られたこの情報が音声だったらどのくらいの時間を要するのだろう?
知識を多くインプットしたい人は読書に限ると思うな。
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昨日、久しぶりにリアルの書店に行って10数冊買ったうちの1冊。
今話題の電子書籍について頭を整理させたいという人にはぜひ読んでいただきたい。
「iPad VS. キンドル 日本を巻き込む電子書籍戦争の舞台裏 (brain on the entertainment Books)
」というタイトルだが僕の主観で読んだところによるとキンドルをメインに書かれている。初版が今年の3/24なのでipadの情報が不足していたと言うことは否めないのだが。
目次
序章 はじめに―eBookはコンピュータの夢だった
第1章 キンドル・インパクト!
第2章 キンドルのライバル、ソニーとアップル
第 3章 eBookへの長い道
第4章 eBookのビジネスモデルとは―アメリカの場合
第5章 日本はどう「eBook」の波に乗るのか
付録 キンドル購入から利用までの手引き
Amazonのキンドルによって電子書籍は多くの人にとって一般的なものになったが、やはりハード面ではipadが強いと思われる。実際、僕自身は両方で本を読んだことがあるのだが、読書としてのハードとしては断然キンドルの方が良い。だが、読書に特化してしまったが故に多くの人は物足りないと思ってしまうのも事実。ipadにとって電子書籍は副次的なものでしかなく、あくまでもリビングを快適にする複合的なガジェットである。ネットサーフィンもtwitterもメールも読書も全て1台でまかなえてしまう。そして、それが決してオーバースペックではないところが素晴らしい。このブログはPCで書いているのだが、ipadとBluetoothで連動するキーボードを購入するとますますPCは使わなくなるだろう。
そのおいうちをかけるようにこんな記事があった。
Apple iTunesのクラウド化は iPhone を完璧にする - 渡部薫 @sorahikaru
まさに、ダミープラグを搭載したエヴァのようである。
もはや、動作するのにシンジが必要でないと同様に母艦のPCがいらなくなってしまった。
そして、iphoneもipadも完璧になるだろう。
話を戻すと「ipad vs キンドル」というタイトルががいかに的はずれであるか皮肉にも本書の中で解明してしまう。
もし両者が敵対関係ならkindle for ipad 然り kindle for iphoneは一体なんなのだろう。しかも両アプリは無償での提供がされている。
つまり、Amazonはハードでの制覇を目指す気はさらさらない。Amazonは世界最大の流通企業であるがゆえに書籍においてもその意義を果たしたに過ぎない。読むハードは何でも良いのである。ソフトの提供がAmazonであれば。
そして、ipadとキンドルは比較不可能であり、appleとAmazonは敵対ではなく利害が一致したビジネスパートナーなのである。
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