ITコンサルジャンキー

ITコンサルが日々感じたことをネタにしたりしてます

2010年12月

SEのためのシステムコンサルティング入門 書評

  
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まさにタイトル通り、システムコンサルティングの入門書としてはよく出来ている。 システムコンサルの会社に就職しようとしている学生、転職しようとしている人は予備知識を入れる目的で本書を読めば間違いない。 システムコンサルという仕事は経営に直接関係のある業務なのでその責任は重大である。 消極的な人や自信のない人には向かないだろう。 つねに向上心をもつ、これが絶対条件のように思える。 本書でビジネスマインドとして紹介しているサッカーの中田英寿さんの言葉をここで引用させてもらう。 ピッチでは90分の間に自分がボールに触っている時間は数分しかない。だから、ボールコントロールなどのテクニックを身につけることが必要だが、一番大事なことではない。大事なのは、ピッチに立ってボールが来ていない時に自分はどうするか、自分はどこにいるかなのだ。ひいては、90分しかない試合とは比較にならないほど練習している時間に、自分はどうするかが大事なのだ。さらに、練習時間よりも長い日常の生活で自分はどうするかが、一番大事なことなのだ。サッカーをするとは、日常をどう過ごすかということだ。 まさに、サッカーに限らずすべてのビジネスに共通して言えることではないだろうか。 サッカー選手になる以上、趣味でやるのと違い常に結果が求められる。 結果は、試合ではなく試合以外の時間である程度見えてきているものなのだ。 それをビジネスに応用出来る人こそシステムコンサルティングとしての素質であろう。
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自己分析という虚構

  
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twitterで自己分析に関するツイートがいくつか見受けられたので私もブログでも書いてみよう。 よく就活生が耳にするセリフとして”自己分析は早めの段階からしっかりしといたほうがいい”というのがあります。 そもそも自己分析は必要なのでしょうか。 答えはNOです。 少しこのへんを考えてみましょう。 そもそも自己分析は、企業と自分のミスマッチングを防いだり、自分に合う職業を探すためにあるものとされています。 自分は何が得意で、何が好きで、どんなことに興味があって、長所は短所は・・・・・ 人間は最近の出来事によって思考が出来上がっているので、そこから出来上がっている人物像は”ほんの少し前の自分”ということになります。 分析ができる時点でその情報は若干古いです。 そして、これからどんどん知識も入れ替わり、変わっていきます。 貴方が身をおこうとしている大企業はこれから40年近くお世話になる場所です。 そんな場所を決めるのに自己分析がどれだけ役に立つか・・・ ばりばり自己分析ができて意気揚々就職しても価値観が変わってしまったら終わりです。 つまり、自己分析による就職はピークを就職してすぐ(もしくは就職する手前)にもってくる作業であり、価値が変わってからの人生を棒に振る行為であると言えます。 そんなことは即刻やめましょう。 また、第二の問題として自分と評価する側のギャップがあります。 ほぼ初対面の相手に自分をわかってもらうのは不可能に近いです。 そもそも企業は自分の会社に都合のいい人しか採用しようとしないので、その評価によって落とされてメンタルを消耗するのももったいない話です。 この二重の不確実性が存在する中でせっせと自己分析するのは時間の無駄です。 この問題を解決する方法として、会社を自分の身につけたいスキルを習得するための学校程度としてとらえることです。 そして自己分析ではなく時代の流れを分析しましょう。 もちろん普遍的な自分の価値観を見出すことも大事だと思いますが、それを安易に職業と結び付けるよりは、もっと柔軟な思考を持っていたほうが良いでしょう。 そして、いろいろなチャンスをものにするために少しに暇も必要だと思います。

小飼弾のアルファギークに逢ってきた 書評

  
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本屋でプログラミング関連の探していたら偶然見つけた一冊。 アルファギークという言葉に魅せられて買ってしまいました。 この本は雑誌WEB+DB PRESS Vol.40の小飼弾の連載をまとめたもの。 最近、この雑誌の存在を知って、この連載を読みたかった私にとってみたら神からの贈り物であった。 内容は実際に見て確かめてください。 プログラマにとってはモチベーションを刺激されること間違いないでしょう。
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情報のシャワーとはどれほどの量なのか

  
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ホリエモンがTwitterやメルマガの中で「どうしたらアイデアが浮かぶのか?」という質問に対して、情報のシャワーを浴びてると自然にでてくるという回答をしている。
僕自身、活字を読むのが好きという事もあって、毎日ブログ記事は100以上、フォロー数200人以上のツイートを全て読んでるのに加えて、毎月最低30冊は本を読んでいる。もちろんこの数字はノルマではなく、自分がそれを好きだからである。自称情報のシャワーを浴びている人だったのだが、dankogaiのブログ記事を読んで、はっとさせられた。
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51562163.html
本代に月300万円かけてる人が、まだ足りないと思えと言っている。これは、情報のシャワーではなく、情報のナイアガラの滝というネーミングの方がふさわしいのではないだろうか。
ビジネスの為とか、そういった理由で読むのは抵抗がある。好きだから読む。だからもっと好きになろうと思った。

起業における経営理念不要論

  
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 起業するのに経営理念なんて必要ないんじゃないかな

僕も起業を試みようとしている身で、最近痛切に感じていたことだ。大事なのは遂行な経営理念や事業計画ではない。まずは、目の前のことを確実に着実にこなして行くことだと思う。
確かに、夢や経営理念は行動への原動力になる。また、志の低い人よりも高い人の方が経営者としても魅力が大きい。
しかし、特に創設期や起動に乗ってない会社に置いて経営理念は邪魔になるだけだし、社員や協力者から糾弾の対象になりかねない。
要は、オオカミ少年になる前に少しでも実績を作った方が良い。
大きな夢や経営理念を叶えるためには、周りの協力が不可欠である。孫さんが光の道構想を提唱したり、ホリエモンが民間人にも宇宙旅行ができるようにするといった事を世の中に発信できるのは、今までの実績があるからだ。夢や経営理念は持ち続けるのが大事だが、不用意に持ち出すのも考えものである。
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