まさにタイトル通り、システムコンサルティングの入門書としてはよく出来ている。
システムコンサルの会社に就職しようとしている学生、転職しようとしている人は予備知識を入れる目的で本書を読めば間違いない。
システムコンサルという仕事は経営に直接関係のある業務なのでその責任は重大である。
消極的な人や自信のない人には向かないだろう。
つねに向上心をもつ、これが絶対条件のように思える。
本書でビジネスマインドとして紹介しているサッカーの中田英寿さんの言葉をここで引用させてもらう。
ピッチでは90分の間に自分がボールに触っている時間は数分しかない。だから、ボールコントロールなどのテクニックを身につけることが必要だが、一番大事なことではない。大事なのは、ピッチに立ってボールが来ていない時に自分はどうするか、自分はどこにいるかなのだ。ひいては、90分しかない試合とは比較にならないほど練習している時間に、自分はどうするかが大事なのだ。さらに、練習時間よりも長い日常の生活で自分はどうするかが、一番大事なことなのだ。サッカーをするとは、日常をどう過ごすかということだ。
まさに、サッカーに限らずすべてのビジネスに共通して言えることではないだろうか。
サッカー選手になる以上、趣味でやるのと違い常に結果が求められる。
結果は、試合ではなく試合以外の時間である程度見えてきているものなのだ。
それをビジネスに応用出来る人こそシステムコンサルティングとしての素質であろう。
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