ITコンサルジャンキー

ITコンサルが日々感じたことをネタにしたりしてます

2011年02月

それがぼくには楽しかったから 書評

  
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リナックスの生みの親、リーナスの半生を描いた読み物。いかにして天才が生まれリナックスを作っていったのかという過程が描かれている。半生を描いた自叙伝はたいていの場合冗長的でつまらないものであるが、本書はさらりと読めてしまう。さすがにコンピュータ全般に対して最低限の知識がないとチンプンカンプンになってしまうかもしれないが、そこまで専門的知識は必要ない。

リナックスがオープンソースなのはなぜか。それはタイトルどおりリーナスにとってそれが楽しかったからに他ならない。行為の第一目的が対価を得ることではないというのが重要である。フリーが流行ったせい(おかげ)でウェブ系の多くのものは無料になってきた。その先駆けがリナックスであったが、最近のフリーの傾向はビジネス化しすぎてあまり節操がない。リナックス等の本来のフリーとは区別するべきだと僕は思う。個人が個人のために楽しみを追求した結果のフリーは美しい。もちろんGREEのようにフリーで集客してアイテム等の課金でマネタイズしていくビジネスモデルは秀逸ではあるが、それは厳密にはフリーではない。

自分のやりたいことを突き詰めたリーナスの素晴らしい半生をぜひ本書で楽しんでいただきたい。

ストーリーとしての競争戦略

  
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100冊に1冊の出来ではないか。本のジャンルは様々あるので一概には言えないが、いわゆる「ビジネス書」としては私の読んだ中ではかなりの上位だ。何が優れているのかというと、そこに描かれているストーリー。ストーリーとしての競争戦略を語っているだけあって、本書の中でも効率的にストーリーの戦略が練られているのがわかる。

今まで自分の考えたプランが人の興味をそそらなかった人、話が上手く伝わらない人、プロモーション活動を行っている人はとりあえず本書を手にしてほしい。話がうまく伝わらなかったのには理由があるのだ。それは、話が動画ではなくて静止画の寄せ集めであることだ。詳しくは本書を読んでもらうとして、とりあえず値段以上の価値があるのはお墨付きである。

本書と起業のファイナンスさえあれば、そこそこイケてるベンチャー企業が作れるかもなぁ。

創造するために使った時間は決して無駄にはならない

  
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こんばんは。
ミヤモトです。

明日から仕事という人も多いでしょうが、頑張っていきましょう。創造するために使った時間は決して無駄にはなりません。

今日の僕はというと南房総までドライブに行ってきました。もちろん僕が運転したわけではありません笑 免許は一応持っているのですが、都内ではあれほどコストパフォーマンスの低い(僕にとっては)車を乗る予定がないので、財布を落として免許証を無くして以来、再発行していません。友人が頑張って運転してくれました(ノ´∀`*)カンシャ 

いちご狩りをしてきました。天気はあまり良くありませんでしたが、普段しないことをすると頭も身体もリフレッシュして気持ちいいですよね。

話は変わりますが、現在、新たな試みをしようと企み中です。それは近日中にお伝えできるかとおもいます。お楽しみに。

相続税増税は悪か

  
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スクープレポート
 相続税は税率80パーセントになる

相続税増税は悪か。以前は悪だったかもしれないが、もう昔とは違う。決定的に違うのは寿命が伸びたことだ。親が死んで子どもが遺産相続する頃にはある程度、貯蓄ができている。

一番お金を使ってリターンが大きい20代~30代前半は節約生活をして、リターンもしょぼくなった初老の頃に贅沢をし始める構造は消費喚起といった意味でもよろしくない。それを防ぐには、相続税を100%にしてしまって子供が若いうちに資産を渡すことだ。もし100%税金で取られたとしても、すでにいなくなってしまった人のお金なので反感も出にくい。若いうちにまとまったお金を手にしたら、子供をつくろうと考える人も多いだろう。

しかも子供の教育費のリターンが一番期待できるのはハードの脳が完成されていない幼児期である。それ以降はソフトのアップデートなので、いくらいい学校にいれても落ちこぼれとして堕落してしまう可能性が高い。

そういった面からも相続税を100%にしてはやいうちに若者に資産移転をさせるのは合理的だ。回収した税金はベーシックインカムとして再配分すれば良い。

くわしいモデルはこちら



国債が暴落して円安を引き起こし、老人の資産がパーになってしまう前に使えるお金を今使うような政策としてぜひ相続税100%を実行して欲しいものだ。

iPhoneでFlash動画は見れる

  
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友達にiphoneのどこがいいのかと聞かれることが多々ある。
さんざん説明するんだけど、最終的に一蹴されるケースで一番多いのは「でもFlash見れないんでしょ」というセリフだ。iphoneの大きさから言って画像や動画を専門的に扱う端末ではないのは目に見えている。求めるべきものは活字であって、それゆえに例えFlashに対応していなくてもiphoneのきれいな画質で文字を見るのはストレスフリーである。

そもそも、iphoneでFlashが見れないという事実はない。ワンクリックで脱獄してしかるべきアプリを使えば簡単に見れるようにある。日本では脱獄は悪いことだと思っている人が多くいるがAppleが容認している行為なので違法性はない。加えて脱獄せずともSkyfireというアプリを使えばFlash動画が見れるようになる。

iphoneが普及し始めたときに広がった「iphoneはFlashに対応していない」という情報をいつまでも更新せずに持ち続け、しかも発信してしまうのは、現代では危険な行為だ。あらゆるものの流通速度が早くなり、技術も日進月歩以上のスピードで進化している今、1ヶ月前に正しかったこと正しくないということがざらにある。年寄りよくないことは何年も更新していない古い経験や知識をいつまでも通用するかのように説教することだ。

情報や道具の進化は働き方や生活を変化させる。そのことを理解していれば就活で大企業や公務員になることはリスクが高いとすぐにわかるのだが、依然として大企業人気が止まらない。多くの人が思考停止状態で与えられた更新されていない情報を信じて生活している。考えを改めたりすることは非常に脳を消費させる。本能的には正しい行為でも現代ではまったく必要のないものだ。認知コストという厄介者でも書いたが、これを解消するには認知コストに見合うリターンを体験するしかない。コストに対するベネフィットをうまく獲得できるようになるのが現代を生きていく絶対要素だと思う。


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