ITコンサルジャンキー

ITコンサルが日々感じたことをネタにしたりしてます

2011年09月

続〜民放の衰退は日本にとってメリットが大きいかもしれない

  
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以前書いた記事の補足。

民放の衰退は日本にとってメリットが大きいかもしれない 

先日行ってきた講演会で高城氏が、「スペインでは大人でも公園で無料イベントを開いたり音楽を演奏したりして外で遊ぶことが日常的で上手。ただ、日本にいると環境のせいもあってどうしてもインドアの遊びになってしまう」というようなことを仰っていた。

日本がインドア志向になっているひとつの要因がテレビである。やはりここ20年の間で日本は大衆娯楽としてテレビやテレビゲームが発達した。今でこそテレビよりもネット派が増えているが、テレビの人気が根強いことに変わりはない。

インドアで遊ぶよりもアウトドアで遊んだほうがいいと言った精神論まがいのことを言うつもりは毛頭ない。ただ、現在、原発の放射線に対して過剰反応していることをはじめとして、日本で弊害とされている問題のいくつかは確実にテレビを観る大衆とテレビで情報を伝えるマスコミにあるのは間違いない。

 1974年にフランスのブルターニュで発生した暴動によってテレビの電波塔が破壊されるという事件があった。それによって市民130万人は1年もの間テレビを見れない生活を余儀なくされたのだ。その結果として、市民は本を読むようになり本の売上が伸びた。また、子供は以前よりも外で遊ぶようになったそうだ。

今の日本でもブルターニュで電波塔が破壊された時と似たような状況になりつつある。安い韓国ドラマばかり放映したり、面白くない芸人を寄せ集めて構成されるバラエティ番組に国民は飽き飽きし始め、テレビを見なくなっているからだ。

民法の衰退が問題視されているが、それ自体が悪いことばかりではない。フランスのブルターニュで起きたようなことが日本でも起こり、テレビのようなプッシュ型の情報の受け取り方ではなくネットや本のようなプル型の情報を手に入れる習慣によって日本人が少しでも自分で考えるという時間が増えたり、新しいコンテンツを産み出そうという発想が出てくれば、民法の衰退は決して悪いことではなく、むしろチャンスになり得るように思える。

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野田首相に必要なのは真新しい政策提言ではなく、キャラクター開示

  
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先日新たに発足された野田政権。今のところ世論は、前首相の支離滅裂な言動とは異なる野田首相の安定感に期待しているようだ。内閣支持率も50%以上を獲得している。


野田首相は自らを「どじょう」と称するように、派手さはないが泥臭く堅実で粛々と政策を実行していくことをアピールしている姿が好感を持たれているのだろう。ただ、新内閣発足当初の高支持率という状況には既視感を感じる。


おおよそ新しい首相が選ばれたときは良い面ばかりの報道が目立つものである。選ばれた首相は国民や議員からの信頼を得て選ばれているわけなので当然選ばれた理由を探るとポジティブなものばかりになる。


大切なのは発足直後の支持率よりも、その支持率をいかに維持するかということだ。また、それ以上に大切なのは長期的な視点で日本にとって有益な政策を実行していくことである。痛みを伴うような長期的な政策実行は、短期的な支持率と相関関係が薄まる可能性もあるからだ。


日本が再生するために必要な政策というのは、アゴラを含め様々な場で議論され有識者の間では大まかなコンセンサスを得ている。野田内閣に必要なのは真新しい政策提言ではなくて当たり前の政策実行であるのは言うまでもない。


その上で私が野田首相に期待したいのは、首相としてのキャラクターの確立である。


かつての長期政権であった小泉内閣では、他の政権よりはずっとましかもしれないが、実現した政策は思ったよりも多くはない。ただ、小泉元首相はその個性的なキャラクターによる言動や演説によって国全体に「将来もっと良くなる」という雰囲気をつくることに成功した。


ここ最近の歴代首相を見ていると、首相としてのカリスマ性やキャラクター性が欠如していたように思う。人間というのはよく知らない人の話を懐疑的に聞いてしまう。同じ発言でも小泉元首相と管元首相ではマスコミや国民の捉え方が変わってくるのは想像するのに難くない。


そして、今回の野田首相であるが、小泉元首相とはキャラクターは全く違うが「堅実・着実に良くなっていく」という雰囲気を作るには適任のように思える。仮に小泉という人物がの時代に出てきても、世間にはあまり受け入れられなかっただろう。


野田首相には持ち前の党内調整力で着実に政策を実行に移して、要所要所で国民やマスコミに得意の演説でアピールすることに成功すれば、小泉政権依頼の長期政権が生まれる可能性を秘めていると思う。短命政権が続き、政治に懐疑的になってしまっている日本国民を見直させる意味でも野田首相には大いに期待したい。

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携帯料金は定額制よりも従量課金の方がいい理由

  
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米のベライゾンがいち早くパケット定額制を廃止して、従来あったような従量課金に移行したのはニュース等で知っている人が多いだろう。

現在ではスマホの普及も手伝ってほとんどのユーザが通信料を定額で支払っている。定額は、どれだけ使っても通信料を気にする必要がないという所に利点がある。単純に従量課金に移行していくと聞くと、一昔前みたいにちょっとネットにつないで遊んでたらウン万円みたいになってしまうと想像してもおかしくない。月々の請求をみても、定額制だからこそ4〜5千円程度で済んでいるものの、本来の金額は何十万から何百万という請求が来ていると思う。だから、ファーストインプレッションからいうと従量課金は損を料金体系だと思ってしまうだろう。


ただ、それは間違いである。従量課金はむしろ相当なヘビーユーザー以外には非常に優しいシステムなのだ。


http://www.rbbtoday.com/article/2011/08/30/80439.html

日本通信を例にとって考えてみよう。上の記事にあるように日本通信は1GBで3,100円という料金体系を打ち出している。


比較方法はとっても簡単である。

まずは自分がどれだけ通信しているのかを把握する。料金明細等にパケット量の記載があるからそれを見てみると良い。
僕の先月のパケット料は5481896Packetである(ちなみに僕はiPhoneユーザ)。
パケット定額制を使わなかった場合の料金は438,551円と表示されている。


これだけみると恐ろしいのだが、実際以下のサイトでバイト変換してどれくらい使っているのか調べてみよう。

パケコン

その結果がこちら。
写真

 

全然1Gバイトにも到達していないのである。確かに僕のスマホの使い方は送信も受信もテキストが中心で動画をあまり閲覧したりしないのだが、それでも普通の人並みには使っているという自負はある。


そう考えると定額制で4,410円払うよりも1GBの制限つきで3,100円のほうがずっとお得である。


すぐ定額の上限まで到達してしまう今のパケット定額制よりも1GB定額のほうが、帯域にも普通のユーザにも優しいのは間違いないようだ。

ただ、それでも従量制に不安を感じる人もいると思う。次回はそんな人にぴったりのiPhoneアプリを紹介します。

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