ITコンサルジャンキー

ITコンサルが日々感じたことをネタにしたりしてます

2011年10月

問題解決能力 問題の原因追及アプローチ方法

  
このエントリーをはてなブックマークに追加 
有難いことに前回のエントリーでいくつかコメントを頂きました。ネタで書いたものなので中身に関する批判は良いとして(せめて購買力平価くらいは考慮したほうが良かったのだけれども、めんどくさかったw)、「プログラミングなんて誰でもできる」的な発言は確かに不適切だったかもしれません。リーマンプログラマーの域を脱していない僕がリーマンプログラマーの視点で書いたもので、決してGoogleやGREEなどでバリバリ活躍できるようなスペシャリストの方のことを言ったのではないということだけご理解お願いします。

ということで、リーマンプログラマーのみなさんは今からスペシャリストになるのは非常に難しいということを理解した上で、しっかり稼げるようになるにはゼネラリストを目指すのが最も効率的と言えます。僕もゼネラリストを目指してしっかり勉強し直そうと思います。

そこで今日はゼネラリストに必須である、問題解決能力について少し考えてみたいと思います。

世の中にはたくさんの企業があります。企業と言っても、アメリカ国以上のキャッシュを保持しているAppleから地方のニッチな企業まで色々ありますが、事業を行うに際して問題を抱えていない企業はほとんど無いと思います。

”事業を拡大するにはどうしたら良いか”
”社員のモチベーションを上げるにはどうしたら良いか”
等、程度の差こそあれ問題は常に解決してはまた新たに出てくるものです。世の中にコンサルタントと名乗る人が数多いるのも、問題解決が決して消えることのない需要のあるものだからでしょう。

小さい企業であれば、多額のフィーを要求するコンサルタントを雇うわけには行きませんから、役員や社員で解決策を考えるわけです。例えば、残業が日常化してしまっていて定時に帰れずに社員が疲れきっているという問題を抱えてるとしましょう。そこで出てくる解決策というのは軒並み以下のようなものだと思います。

・始業時間を早める(定時までの勤務時間を増やす)
・仕事中のネット閲覧を禁止する(勤務に必要のない時間をなくす)
・なるべく効率化出来る方法を模索しながら仕事する(効率化を進める。ただし具体的な対応策はなし)

もちろんもう少しちゃんとした解決策が出てくると思いますが、単純化すると以上のような結果になるでしょう。しかし、これらの解決策は本質的なものではありません。本質的な解決策に到達できない要因は、事象を元にそのまま解決策を考えてしまうことにあります。

なので事象→解決策ではなく、事象→事象の抽象化→解決策の具象化→解決策というように途中のプロセスを入れて考えてみましょう。

例で言うと、残業が多くなっているというのが事象に当たります。そこで、なんで残業が多くなっているのかを考えて事象の抽象化をしていきます。

まず考えられるのが「人員は足りているか?」です。もし人手不足であるなら人員を補給することで解決します。

人員は足りているのなら次に考えられるのは「仕事の要件に対して担当者のスキルが伴っているか?」です。もしスキル不足であるのなら、人材教育を重点的に行うことで解決します。

 もう少し事態は複雑で、社員の仕事へのモチベーションを不足だとしましょう。先ほど挙げた例だと解決策の具象化は簡単でしたが、モチベーション不足はなかなか一筋縄では行かなそうです。そこで、事象の抽象化をした時のような設問を考えます。「仕事に集中できる環境が整っているか?」「給与体系に不満があるか?」等の設問が浮かんでくると思います。もし給与体系に不満があって、その理由が、頑張って仕事をこなして早く帰るよりもだらだら仕事して残業代を稼いだほうが得だからだとしたら、仕事を早くこなすインセンティブを上げる給与体系にすれば良いということになります。

いずれにせよ、最初に考えた解決策と同じような解決策は生まれてきませんし、後者のほうが解決策として説得力があるのは一目瞭然だと思います。

今回は単純な問題を例にとったので、普段からそういったプロセスを踏んでいるというぞと言う人も多いかもしれませんが、大事なのは実際の企業が抱えているようなもっと複雑な事象に対して、正しいアプローチで説得力のある解決策を考え出せるかということであるということは言うまでもありませんね。

参考:企業参謀―戦略的思考とはなにか
Add to Google
Subscribe with livedoor Reader
My Yahoo!に追加
はてなアンテナ登録



このエントリーをはてなブックマークに追加

ウォール街でデモをする人々の願いはすでに叶っているという事実

  
このエントリーをはてなブックマークに追加 
まだまだウォール街でのデモが続いているようですね。アメリカのウォール街から始まったデモはFacebookを使って世界中に波及しているようです。日本でも暇を持て余している人が集まってほとんどニュースにならない程度のなんちゃってデモが行われたようです。彼らが訴えているものを端的に言うと「金持ちばっかり金持っててずるいんだよ!俺にも金くれ!」ということです。まあ、自分の欲求を素直に言える人は、最近の草食系男子よりも少しは実のあるやつなのかもしれません(´Д`)ハァ…

ただ僕からしてみればFacebookを使って、”世界中で反格差デモをやろうぜ”と謳っている若者は非常に滑稽に思えます。 なぜなら、その格差デモが世界中に広がれば広がるほど、デモを起こした張本人たちが全く逆の立場に追い込まれるからです。

アメリカの貧困層は日本よりも若干深刻なようで、少し調べてみると4人家族で年収170万円というのが4600万人いるらしい。しかし、家族なので普通に考えれば親二人子二人だとして、働いている人の年収は85万円になります。アメリカは離婚社会なので親一人と考えた場合は年収170万円ということになります。家族構成の割合の詳細はわかりませんが、おおよそで見積もって貧困層でも年収は100万円くらいあるとしましょう。日本で年収100万円といえば誰かに養われながら生活しているフリーターとか、ちょっとバイトに精を出している大学生くらいの年収ですね。

では、年収100万円は世界基準で言うとどうなのか。以下のサイトが便利で調べやすいです。

http://www.globalrichlist.com/

このサイトは年収を入力すると世界で何番目くらいのお金持ちか教えてくれるものです。

年収100万円で入力した結果は以下のとおり。
33

例え最貧困層の年収でも世界でトップ14%以内には入るお金持ちということです。最近ぐいぐいきている中国の上海でも経金年収は70万円程度ですから、如何にデモを起こしている人達が世界基準で言うと富裕の部類に入るかというのが分かると思います。

つまり、米国で行われている反格差デモが世界中に広がることで、結局やっている本人たちがデモの対象となってしまうという現象が発生しかねないのです。というかそもそも、アメリカをはじめ先進国の平均年収が下がるイコール世界的な格差の是正となってしまうので、むしろデモをしている人達にとってみれば自分に降りかかっている現実は喜ぶべき自体だと言っても過言ではありません。

まあ当然デモをやっている人達なんかは、そんなマクロな視点でものを考えているわけではないでしょうが、一国内で格差を是正しようとしても結局グローバルな流れには逆らうことが出来ません。

年収100万でぶーぶー言う人よりも年収70万円で喜んで一生懸命働いてくれる人がいたら、経営者は後者を選ぶのは当然と言えます。なので、デモを行うよりも自分が少しでも社会の役に立つようなことを考えたり、スキルを身につけたほうが建設的であるのは火を見るより明らかです。

僕の仕事であるプログラマは一応知識労働者として扱われていますが、ぶっちゃけプログラミングなんて誰にでもできるので、将来的にはアジア圏の若い安い労働者に奪われていく運命にあるでしょう。

そうならないためには、どうすれば良いのか。少し長くなってしまったので、そこらへんは次回書きたいと思います。

Add to Google
Subscribe with livedoor Reader
My Yahoo!に追加
はてなアンテナ登録



このエントリーをはてなブックマークに追加

ビジネス版読者モデルのススメ 本業以外で稼ぐみっつの条件

  
このエントリーをはてなブックマークに追加 
読者モデルとは、主にファッション雑誌などに出ている人で、職業としてモデルをやっているわけではないけどスナップ写真をよく撮られたり、特定の雑誌に常連のように出ている人のことを指す。最近では小森純さんやくみっきー(本名が浮かばないw)のように読者モデル出身でタレントになったりする人も多い。

雑誌に出てくるような読者モデルを女の子たちは、”本物のモデルのように遠くなく身近に感じれる可愛くておしゃれな人” と感じるようで、読者モデルがすすめる物をせっせと買ったりしているようだ。

ビジネス界に於いても読者モデル的な存在が最近増えているように感じる。ビジネスで一山当てようとしている誰もが孫さんやホリエモンに憧れるが彼らの存在は遠いし、類まれなる才能とそれを活かす努力を惜しみなく続けた人であり、いわゆる一般人からしてみるとなかなか真似できない存在である。 

しかし、金融日記の藤沢数希さんchikirinの日記のちきりんさんのようなアルファブロガーは、読者モデルのような存在で身近であり且つ憧れであるので非常に人気があるのが特徴だ。先日発売された藤沢さんの本は私も買ったのだが、Amazonで在庫がない状態があったりした。今月末に発売されるちきりんさんの本もおそらく同じような状況が生まれるだろう。

そこで思ったのだが、ビジネスマンは起業で年収数億円とかそういうのを目指す前に自分の存在する市場の読者モデルを目指してみてはどうだろうか。

今回はブロガーを挙げてみたが彼らはいい意味で普通のビジネスマンのロールモデルである。最前線のビジネスマンとして働いたり、あるいは会社を辞めたりしても、それ以外で本を書いたりして本業以外の収入を得て、自分の考えをブログ等のネットで公開することで議論を生んで、それをまた本職や私生活に反映させていく事ができる。そういったことを続けることで正のスパイラルが生じて、趣味や私生活そのものがお金を生むようになる。 また、女性誌の読者モデルのように今後は市場規模が拡大していき、トレンドを作る原動力になる可能性もある。

ビジネスの読者モデルを目指すには多くの人に自分を広く知られなければならない。つまり自分自身をアピールするメディアが必要になる。その基本がブログであったり最近ではメルマガだったりする。どのメディアを使うにせよ必要なことは文章を書くことであることは言うまでもない。

簡潔にまとめるとビジネス読者モデルに必要なものは以下のみっつである。

・知らない人でも信頼感をもてるような本業(外資系企業・起業家等)
・本業や趣味において多くの人に付加価値を与えるような知識
・それを伝える文章力 

これから、ビジネス読者モデル的な存在が増えていくと僕は予想している。そうならばその市場が飽和する前に早めに飛び込んでしまったほうが良い。先ほど挙げたみっつの条件をクリアしていなければいち早く克服する必要があるだろう。 

Add to Google
Subscribe with livedoor Reader
My Yahoo!に追加
はてなアンテナ登録



このエントリーをはてなブックマークに追加

起業して成功したいサラリーマンのためのハック 社内の人材をアウトソースする

  
このエントリーをはてなブックマークに追加 
起業とかフリーランスとかノマドという言葉に敏感に反応するビジネスマンは多いだろう。そういう人達は他の人よりもたくさん本を読んだりネットで情報収集したりして仕事や目標達成ということにおいて意識が高い。ただ、意識が高く、ゆくゆくは会社を辞めて違う企業もしくは独立を考えて人でさえ、実情は社内政治だったり先輩に認めてもらうために仕事をしてしまっている人は多い。

それは、転職や独立して成功するためには今の会社でも一番に出来なきゃいけないという意識があるからだろう。これは半分当たっていて半分間違っている。優れたサッカー選手は優れた監督になる確立は高いが、必ずともそういうわけではないのと似ている。

会社には2種類の人間がいる。

それは先ほど述べたような社外
に向けて仕事をする人間(転職・独立のため)と社内に向けて仕事をする人間(昇進のため)である。もちろん昇進した結果、転職・独立につながるケースはあるが、そういう人達は社外に向けて仕事をした結果であることが多い。

どちらの働き方が正しいというわけではない。しかし、終身雇用という幻想が崩れかけている今、社外に向けて仕事をすることを意識していたほうが失業というリスクを減らす効果があるのは言うまでもない。

そのためには仕事の仕方を変えなければならない。

それは社内での政治や雑用に惑わされることなく、可能なかぎり社内でアウトソースすることだ。つまり社内の人に出来る限り助けてもらって自分のための仕事を最優先にできるように努力するのである。

そう考えると、一生懸命社内のために働いたり、いそいそと飲み会に参加している人を影で情弱だとか世の中分かっていないとか小バカにしていた自分がものすごい間違いを犯していることに気づくだろう。彼らは自分にとって大事なアウトソース先であり、自分の使うはずの時間をコストゼロで減らしてくれる素晴らしい存在なのだから。

彼らをできるかぎり丁重に扱い、社内での評価を上げてあげることが自分のできる最大の敬意である。世の中にはくだらないプライドを持っているひとが多いので素直にこういうことが出来る人が少ない。しかし、良く考えてみると、転職するにせよ独立するにせよ周りの助けなしには成功することは難しい。それを今はくだらないプライドのために出来ないとうことこそ、よっぽど成功することが難しいだろう。

わからないことは必要以上に自分で調べないで人に聞く。人の作った資料やプログラムを使わせてもらう。そういうことを頼めるネットワークこそ平凡な僕達が成功するための賢い選択だと思う。

Add to Google
Subscribe with livedoor Reader
My Yahoo!に追加
はてなアンテナ登録



 

このエントリーをはてなブックマークに追加

スティーブ・ジョブズはAppleに関わるすべての人にスタイリッシュな体験を提供してくれた

  
このエントリーをはてなブックマークに追加 

ジョブズの訃報に世界が悲しんでいる。

CEOを辞める前から、病状は察していたがまさか引退してからこんなすぐに亡くなってしまうとは驚きを隠せない。同時に、あのワクワクするような近未来的ガジェットがもうAppleからは出てこないのではないかという不安も感じる。

今僕の目の前にはたくさんのApple製品がある。iPod、iPod nano、iPhone3G、iPhone4、iPad、AppleTV、MacBook Air。そして昨日、iPhone4Sを予約した。


どれも魅力的なガジェットであり、僕の生活には欠かせないものとなっている。ここに上げたApple製品の大半はここ2年以内に手にしたものだ。

これほどまでに人々を熱狂的にするプロダクトの魅力の原点は一体何処からくるのだろうか。

それは消費者がApple製品を知り、購買意欲をそそられ、いざ購入し、その後のアフターケアまですべてにおいて完璧にApple色で整備されているからである。

まず、製品を知るきっかけは様々あるが、その過程の中で必ずといっていい程、ジョブズの素晴らしいプレゼンテーションもしくは開発者が説明しているプレゼン動画、他のCMとは一線を画すAppleのCM、洗練されたAppleホームページに行き当たる。

これらは初期衝動としては申し分ないほどスタイリッシュに作られていて、多少興味がもってそれらを見た人にとっては購買意欲をそそられずにはいられないような完成度を誇っている。ジョブズのプレゼンテーションにいたっては英語に流暢ではない人にも聴きやすく、また完璧に喋っている内容を理解せずとも、新しい製品や機能を紹介する様に高揚感を覚えるほどのものである。

次に、購入する段階であるが、Appleのホームページで購入意欲をそそられるがままにすぐさま購入することが可能である。ちなみにAppleは家電量販店のネットでのApple製品の販売を禁止している。また、外観・内装・スタッフ全てが洗練されたAppleStoreで購入する人も多いだろう。ジョブズはAppleStoreにもかなりの力をいれていて、銀座にオープンした時も駆けつけた程である。 スタッフの対応も素晴らしく、無駄なものを排除する思想のもと、AppleStoreにはレジスターがない。カード決済もiPhoneに装着してある特殊なリーダーで可能になっているのだ。そういった細かな点までジョブズの思想が表れている。


そしてアフターケアも抜群である。AppleStoreにはジーニアスバーというアフターケアを専門に行うスペースが存在する。そこは完全予約制であり、時間通りに行けば待つ必要がない。製品の故障の相談でも使い方の相談でも何でもできてしまうのだ。


以上のようにAppleは、製品を知り、購入し、アフターケアにいたるまでの全ての段階でスタイリッシュであり、それらが全てAppleの管理下にある。


日本でAppleに対抗できる企業はSONYくらいだと思うのだが、製品を知り、購入してアフターケアに至るまで全くSONYの管理下にはなく企業の思想が表れているのは結局購入した製品のみになっている。


これではブランドの独自性を出すのは難しい。ガジェットに興味のない人程、自分の使っているものがどこの企業のものかすぐに言える人は少ないだろう。ただ、それがAppleの製品であれば100人中100人が答えることができる。そこにAppleの凄さが表れている。単純にプロダクトが(必要だから)欲しいから買うのではなく「Apple製品」だから買う人が多いのはやはりブランドの独自性を確立しているからであろう。

これからAppleがどうなっていくのか、モバイル端末タブレット端末がどう進化していくのかは僕にはわからない。ただ、ジョブズがいなくなってしまったことでガジェットを通じて未来を楽しむ時間が減ることは想像に難くない。

 ”墓場で1番の金持ちになることは私には重要ではない。夜眠るとき、我々は素晴らしいことをしたと言えること、それが重要だ。” by  steve jobs
 

Add to Google
Subscribe with livedoor Reader
My Yahoo!に追加
はてなアンテナ登録



このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ライブドアブログ