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2012年06月

情報デブにならずに済む簡単な方法

  
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現代が情報化社会と言われて久しいが、その兆候はますます顕著になっていくばかりである。その一方でTwitter疲れ、Facebook疲れというような弊害も出てきたり、いわゆる情報収集ばかりしていろんなコトを知っているだけの情報デブが増えてきている。

それでもやはり一部の優秀な人達は大量の情報を浴びながらも情報デブになることなく、その情報を深い洞察に変えてビジネスで活かしていたりする。僕自身、情報にたくさん触れる中でちゃんと活かすことが出来ているのかという焦りを持ち始め、自分なりの情報収集方法を再模索してみた。その中でいくつか見えてきたことがあるので、みなさんに紹介してみたい。
 
結論から言うと、情報を洞察や知識の域までに達するには形式知を暗黙知に変えるという作業が必要不可欠なのである。

例えば、サッカーについて勉強してもサッカーがうまくならないのは直感的に理解できると思う。
カーブの蹴り方とかを頭で理解することは必要であるが、サッカーは身体を通して行うスポーツなので身体で覚えないことには上達は望めない。また、試合中の微妙な駆け引きや相手の体重移動を瞬時に察知するための必要情報は確かに存在してはいるのだが言語化することができないのでいくら本を漁ろうとその答えを見つけ出すことはできない。
これは非常に当たり前のことなのだが、物事が変わると途端に形式知にばかり気をとられてしまう人がいる。それがいわゆる情報デブの正体である。

本来ならその情報を得るまでに至る過程で必要な、身体的な動作であったり精神的な変化であったり言語化されていない部分であったりといったものがすっぽりと抜けてしまっているので、結果的に活かすことができなくなってしまうのである。また、情報は静的に得たところで精神的な変化が薄く心が豊かにならないばかりか淡白になってしまいかねない。名言集や自己啓発が好きな人がいるが結局は他人の言葉に感動しているだけで、一時的な高揚はあるかもしれないがすぐに消えてなくなってしまったり、名言集を読み過ぎて結局何も心に響かなくなってしまったりするのである。

僕自身もたまに2chのまとめに載るような感動話は好きでよく読むのでそういったものを否定することは絶対ないのだが、そういう話をいくら仕入れたところで自分の人生は豊かにはならない。

先に述べた、いわゆる情報を活用している優秀な方は、忘却力や察知力をフルに活用して不要な情報を一切溜め込まないようにした上で、有益だと思う情報に対しては実践したりすることで形式知を暗黙知に変えることを行っているのだ。

情報デブは知らないことを恥だと思ってしまって、不要な情報もどんどん貯めこんでしまう傾向がある。そして貯めこむことに夢中で実践することをおろそかにしているのだ。

もちろん暗黙知にするまでもないフローとしての情報が存在するのは否めないが、そもそも暗黙知がすっからかんの人がいくらフローを使いまわしたところで意味があるのかは甚だ疑問である。

 有益だと思ったライフハックに出会ったら、それが暗黙知になるまで実践してみる。眼と頭だけでなく、身体や精神を通してその情報をインプットする。そういった積み重ねによって情報を洞察や知識として会得し人生を豊かにするというのが僕の現時点の身体を通した結論である。

 参考文献


facebookから出るであろうスマートフォンがまったく魅力的ではない

  
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上場後、
話題性とは裏腹に株価が奮わないfacebookですが、いままでちょこちょこ話があったfacebookからのスマートフォン発売がいよいよ現実味を帯びているようです。

フェイスブックが独自のスマートフォンを開発か、米紙報道

これが事実だとすると僕はもしかしたらfacebookの株はさらに下落してしまうのではないかと危惧している。

せっかく、ソーシャルネットワークの大企業が世界の覇権をとろうというのに、予想が現実になってしまうのは非常に残念なため、そうならないことを祈りつつ、なぜfacebookからのスマートフォン発売がネガティブに思えてしまうのか考えてみたい。

1facebookは専門ハードが必要なものではない

そもそもiphoneのfacebookアプリにできなくてfacebookスマートフォンにできることは何だろうか。ソフト面ではまずないと思う(そういう予想を裏切られることを消費者は望んでいるのだが)。ハードでいうと、想像してみるといろいろあがってくる。会話やバックミュージックを全部マイクで拾って、世界中のユーザからぴったりの友達を紹介してくれる機能とか面白そうだが、そういった類のものはオーバースペック感が否めない。


2いけてるスマートフォンを作れる可能性はきわめて低い

当然、facebookを利用するに当たって特化したインターフェースを実装することになるだろう。アプリケーション内の実装であれば他のスマートフォンの差異化はまったくできないので、OSレベルでの特化になってくる。ここで考えられるのはせいぜい起動方法くらいだろうか。そうなるとiphoneを超える可能性はきわめて低くなり、ユーザの満足は得られないと思われる。



3facebookのシェアが広がる可能性は低い

安価なスマートフォンで先進国以外をターゲットすにするなら話は別であるが、先進国でのユーザは記事にもあるように頭打ちになっている雰囲気である。需要はハードによって変わるとは考えにくい。

2011年に入ってユーザー数減少 本家米国で「フェイスブック疲れ」



スマートフォンの開発費が100億円以上かかると言われているがこの額はいくら時価総額が下がったとはいえFacebookにとっては、はした金である。だが、いけてる企業がいけてない商品を出すと、「こいつやばいんじゃないの」感がどうしても出てしまう。


先ほど上げたニュースの中では、ザッカーバーグが
数ある携帯端末用アプリの1つに終わってしまうと懸念していると報じられている。たしかに現状のfacebookを維持するだけでは市場は評価してくれないだろうし、栄枯盛衰が激しいソフトウェア業界であるから、危機感を持っているのかもしれない。ただ、上に挙げたようにfacebookからでるスマートフォンは現状iPhoneに勝てる要素が見当たらない。やはりfacebookにはソフトで勝負してもらいたいという気持ちもあるし、上場直後でこんな話もなんだが企業としてのアイデンティティを失った場合は、MBOもありえるのではないだろうか。
 
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