日本は世界でもトップクラスの豊かな国のはずなのに、国民の幸福度は恐ろしく低くなっています。実際、他の国を見てみても国の豊かさと幸福度にはあまり相関がないようです。
なぜ、このような事態が起こってしまうのでしょうか。
今の日本に漂っているのは長期停滞の中で出口が見えないという閉塞感です。高度経済成長の時はみんなで頑張れば、どんどん豊かになっていける時代でした。しかし、現在は頑張っても将来の希望が持てません。私はこの原因は政治にあると考えていますが、他力本願で生きるのはあまり生産的ではありません。

そこで、タイトルにもあるように”遊びを仕事にすること”が必要です。
決して”仕事を遊びに”ではありません。ライフハックブームで勝○和代さんとか多くビジネス書がが宗教じみた、ポジティブ思考を推奨しています。ポジティブ自体は悪いことではありませんが、キリスト教のようにすべてを受け入れるという姿勢(決して否定しているわけではありません。私自身キリストや仏教の考えの影響を多く受けています。)は社会にとってあまり良い影響がありません。これらの思考は一種のルサンチマンを抑えるためのマインドコントロールであって、それが全てではありません。

例えばどうしようもないくらいつまらないルーティンワークをする日々を送っていたとしましょう。ポジティブシンキングの人は、「私の仕事だって会社を構成する大切な一部なんだから誇りを持って頑張ろう」等と考えてしまいます。
逆に遊びを仕事にしたくてたまらない人は「こんなつまらないことをやっているなら死んだ方がマシだ。ここから抜け出して自分の好きなことを思う存分やろう。」と考えます。
前者の考え方は決して悪くはありませんが、次につながりません。社会に新しい富をもたらすのはどちらか一目瞭然でしょう。
周りを見渡してみると、自分の好きなことを好き勝手にしている人のほうが周りも幸せにしていると思います。歌手だってそうですしアップルのスティーブ・ジョブズだってその類に入ります。
さらにクリエイティブではない仕事はどんどん発展途上国の人やコンピュータに任せていく時代です。我々はコスト面で途上国に勝てず、計算や記憶力でもコンピュータに大敗してしまいます。
そこで、生き抜いていくためには遊びのように仕事をしてクリエイティブな発想を生み出していくことではないでしょうか。

お金だけでは満足できないということは先程の幸福度が実証済みです。働き方が変化している現代だからこそ大して稼げてもしないお金ではなく、好きなものにしがみつく勇気が必要だと思います。