よくあるサクセスストーリーなのだろうと思いながら本書を手にとった。
しかし、書かれている内容は(闘牛士にとっては)小さな成功と大きな失敗をかなりの時間軸の中で繰り返す著者がいた。
数年で株式上場したとか、そういったサクセスストーリが出回っている昨今においては珍しい作品かもしれない。
僕の闘牛に対する予備知識といえばスペインで有名な牛を相手にするところを娯楽として観覧するといったことだけである。しかし、その予備知識は実際の闘牛とは少し違っていた。
闘牛とはスポーツであり伝統であり牛に対する敬意を表すものなのだ。
私が驚いたのは、闘牛に使う牛はムレタ(赤い布のやつ)と人間をすぐに判別できるようになってしまうため1回の闘牛にしか使えず、それゆえに最後に剣で殺すということだ。
牛と真正面から戦う姿は美しい。そして、最後に敬意を持って牛を殺すという姿はもっと美しいではないか。
ぜひとも夏休み読む本に選んでみてはいかがだろうか。
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